Luca Turilli「Demonheart」

点数…90

Rhapsodyのギタリスト、ルカ・トゥリッリによるソロプロジェクトの2ndシングルです。

参加メンバーは前のアルバムと同じで、オラフ・ヘイヤーが今回もボーカルを務めています。

今作は2ndアルバムの「Prophet Of The Last Eclipse」の先行シングルにあたります。
しかしシングルというには内容が豪華すぎて、大満足の1枚です。

全6曲であり、内容を紹介していきます。

2ndアルバムにそのまま収録されるのは表題作の「Demonheart」のみ。
ほかは10分越えの長尺曲をEdit扱いとして4分台に縮めたものが2曲、そしてHelloweenのトリビュートアルバムに収録された「I’m Alive」。

アルバム未収録の新曲は、インストの「Rondeau In C Minor」と、「Black Realms’ Majesty」の2曲です。
「Rondeau In C Minor」はバロックの雰囲気で始まり、笛の音で心安らぐ小曲です。
その流れのまま「Black Realms’ Majesty」が始まりますが、ここでテンポアップ。

この「Black Realms’ Majesty」が相当の名曲で、2ndアルバム収録曲に全く引けを取りません。
オラフ・ヘイヤーのサビの高音が心地よく、クワイアと音の高低が入れ替わる「MY DEATH MAY FREE HIS WORLD~♪」のところは震えが来ます。
激しいギターソロの勢いそのままに最後のサビに突入し、まとまりよく終わります。この1曲のためにシングルを購入するのも、私としてはありです。

表題曲の「Demonheart」と、2曲目の「Prophet Of The Last Eclipse [Edit]」が2ndアルバムに収録されることになります。2曲目はアルバムにおいては12分近い大曲となっています。詳しくはアルバム紹介の時に書こうかと思いますがいずれも名曲。

「Kings Of The Nordic Twilight [Edit]」は1stアルバムの表題曲を短くしたものです。イントロの中でも特に繰り返されるメロディーのとりことなりましたが、ここではその美味しいところのメロディーを最初に持ってきて、テンポよく歌メロに入っていきます。元の曲自体が名曲であるため、長尺曲はちょっと…という方もかなり聴きやすくなったといえましょう。Edit版で慣れてから長尺の方を聴いてみるという方法も採れますね。

最後の「I’m Alive」について、私はHelloweenトリビュートを先に聴いていたので知ってる曲だったのですが、何度聴いてもいいものはいいですね。
ルカ流にシンフォニックにアレンジしており、オラフのボーカルも冴えていて原曲並みに聴きやすい1曲となっています。

これだけ内容の詰まったシングルも珍しいと思える、満足の1枚でした。

特に好きな曲は、
「Black Realms’ Majesty」、「Kings Of The Nordic Twilight [Edit]」、「I’m Alive」