点数…70
イタリアのプログレッシブ・メタルバンド、DGMの2ndです。
元々結成時のメンバーの頭文字をとってDGMというバンド名にしたそうですが、現在は全員脱退しており、結成当時のメンバー総入れ替えとなっています。WANDSみたいですね。
このときのボーカルはルチアーノ・レゴリという人でした。
下手ではありませんが、この時点で歳が結構行っていて、メタルバンドのボーカルとして少し厳しいのではないかとも思われました。やはりその後脱退。
ボーカルは次に入ったティッタ・タニが上手いと評判。彼も後に脱退しますが、またも実力のあるマーク・バジルが加入。ちなみに彼はDerdian「Revolution Era」でも1曲のボーカルに選ばれています。
アルバムの方ですが、プログレバンドと呼ばれることからもわかる通り、少し複雑な曲もあります。
例えば普通のメタル曲かと思ったらいきなりジャズロック風になる「A Drop Of Shadow」などがそれっぽいですね。
ルチアーノのボーカルは柔らかい声質ですので、パワーはそれほどありませんがキーボードを活かした美旋律にはなかなか合っているようにも思います。
メロスピ曲と言えそうなのは「Guiding Light」と「Waiting For The Sunrise」ですが、「Guiding Light」はサビでパワフルさが求められる曲調であるため、少し物足りなさがあります。
しかし「Waiting For The Sunrise」は素晴らしいです。イントロのギターがいきなり速くメロディアスで、歌メロもノリがよくてどうしたのかと思いました。
サビも今作随一のクサメロとなっており、ボーカルははっきり言ってハモリのコーラスに負けていますがこれくらいなら大丈夫でしょう。裏で鳴っているキーボードも鍵を握っていますね。
好きな曲は、
「I’ll Dream Of You」、「Waiting For The Sunrise」。