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点数…79
Queenの影響を受けたオランダのアーティスト、ヴァレンシアとロビー・ヴァレンタインが組んだユニット。これが1stにあたりのちにもう1枚リリースされました。
Valensiaの曲に顕著な、作り込んでコーラスも重ねまくった気品すらある美しさが感じられる曲は多くありません。ノリのいい楽曲こそ多いものの、リリースされた1999年当時に彼らのファンがこれを期待していると思って作ったのかは疑問です。
最初の曲のタイトル「Tokyo-Kko」にまずビビり、少し入った日本的なアレンジに驚きつつ曲数を見ると全部で16曲も収録されており、その多さも意外に感じます。ただ数曲は1分前後だったり2分ほどだったりするため、トータルでは46分ほどとむしろ長くはありません。2人で作っていて、アイデアが出たものの作り込みができなかったのではないかと勘ぐってしまいます。
ポップ路線の「The Internet」はタイトルの割にFAXのような音が入ってきたり、最後にゴチャッとしたりと変わっています。「E-Mail Baby」という曲も収録されていて、デジタル世界を見据えていたのでしょうか。同じくポップな「Lion」はコーラスが多いですがどこかで聴いたようなサビです。
ピアノとギターと綺麗なコーラスが持ち味の2人で、優しい音が至る所から聴こえてきます。Valensiaの作品でよく聴かれるコーラスが多い「Free」「The Mercurian Mystery March I」「The Waltz Of The World」は好みですね。要するに私がValensia好きというだけですが。
この路線のまま最後の「As The World Goes ‘Round」に入るのかと思いましたが、これがまさかの難解プログレ展開で少し煮え切らないところでした。
好きな曲は、
「Free」、「The Mercurian Mystery March I」、「The Waltz Of The World」。