Eluveitie「Vên」

点数…79

スイスのフォーク・デスメタルバンド、エルヴェイティのEPです。
6曲入りでインストが2曲。全部で25分ほどと短めです。

このEPはデビュー前にデモ盤として出して、その後リメイクして正式盤を出してデビュー、となったみたいですね。私が聴いたのはリメイクされた方のようです。
それを私の地元の中古屋でなぜか買えたのだから、世の中わからないものです。私の前の好事家が入手して、売って、という感じだったのでしょうかね。

Eluveitieはその後サウンドホリックから1stの日本盤も出たみたいです。
来日公演をしたりして、日本での知名度も結構あるのではないでしょうか。私が知っているのはこのEPだけですが…

特にメロスピ感はないのですが、ちょっとコルピクラーニとかチュリサスとかのフォークな感じが通じるところがあります。
聴いてると結構癒やされたり、歌メロがちょっと良かったりして、そんなに嫌いではありません。

さて1曲目「D’Vêritû Agâge D’Bitu」はなんと読むかすらわかりません。インストではありませんが、入っているのは演奏の他に語りだけ。
どこかの森の中にでもいるのかというような自然音とわずかに楽器の音がしたかと思うと、なんか盛り上がってきたかのようなかけ声と誰かの演説のような声。「オオオオオオオ~~~~~~」という、メロディーを歌いたいのか震えているのかわからない男の声は何なのでしょうか。

2曲目「Uis Elveti」は始まった瞬間からどこかの川の横。すぐに演奏も始まるのが結構綺麗な音で気持ちいいです。
楽器がたくさん使われており、バグパイプ、フィドル…珍しいですね。ハーディーガーディやブズーキはどんな形かもわかりません。
歌メロもたくさん。ハモりもあっていい感じです。

3曲目「Ôrô」。まだ川辺にいるんでしょうか。2分ちょっとのインストです。後半からバグパイプが奏で続けられて終わります。くせになるかも。

半分まで来ました。4曲目「Lament」。笛の音が美しいのですが、後ろのボヨンボヨンという音は何なのでしょう。バラエティー番組でしょうか。
ドラムがドタドタドタと入ってきてデスボイスも頑張ってるって感じです。カオスな感じで変にまとまってきたところで急に音が控えめになってまた笛がメイン。結構面白い1曲でした。

5曲目「Druid」はイントロのメロディが覚えやすいですね。結構速い曲で楽器隊が好き勝手にやっているような印象を受けます。クワイアみたいにコーラスが豪華になるのが不思議でした。

最後の「Jêzaïg」は落ち着いたインスト曲。BGMにいいかもなんて思ったりもしますが、そうなると後ろでザリザリ言ってる音がどうにも調和してきません。5分近くあります。

ということでなかなか面白いEPです。演奏は突飛ですしデスボイスに抵抗ない方であればすんなり聴けるかと思います。どうしてこういう曲にしたのかがさっぱり見えてこないところが個性かもしれません。

好きな曲は、
「Uis Elveti」、「Lament」、「Druid」