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点数…76
オランダ出身のロックアーティストであるヴァレンシアのミニアルバムです。
彼は1993年の「GAIA」が日本でもヒットするなど、本国のみならず日本でも高い人気を誇っていました。QUEENに影響を受けた美麗なコーラスを含んだサウンド作りが特徴で、メタル界隈でもそのメロディーが評判になることがしばしば。弟と組んだ「METAL MAJESTY」というバンド形式での活動もありました。
2014年にアーティスト活動の引退を宣言してフェアウェルアルバム「GAIA III・AGLAEA・LEGACY」をリリースした際には私も悲しかったのですが、5年でカムバックするという早さには驚いて、何やってるのかと思いました。
今回書いた「Non Plugged」が2004年リリースで、この後結構長いこと新作が出ず、出そうになってもポシャったりしてて待っていた末にフェアウェルアルバム「GAIA III・AGLAEA・LEGACY」が出たのが2014年。その10年間の方が長いぐらいですよ。
さて本作は8曲収録ですが、そのうち2曲が「The Blue Album」収録曲のインストで、3曲が過去作のリミックスです。 「(2001 mix)」と付けられています。これは「Gaia II」から2曲、「The Moon」はミニアルバム「Luna Luna」からですね。あまり変わってるようには思いません。
そもそも2001年に出た「Luna Luna」収録曲を「(2001 mix)」として新たに収録するのはどういう意味なのかと思いますがよくわかりませんね。リミックスされた「Mayke & Veronique」も「Acquelcuela」も、原曲がなかなかよいので、初めて聴くという方も気に入るのではないでしょうか。
そして新曲が3曲と思います。「Zenith」は穏やかな曲調と家族のパーティーのような明るさを併せ持った暖かみのある楽曲で、今作の中ではかなり好みです。いい気分になれました。
「You Take My Breath Away」はコーラスが相変わらず綺麗ですね。なんかレクイエムのような暗さがあります。これを2曲目に持ってくるのはどういう心境だったのでしょうか。
「Burying Heather」はストリングスをバックに美しい歌メロが乗るという構成。雰囲気は「Gaia II」の頃に近いですね。かなり聴きやすいです。
新曲はまずまずの内容だったのですが、そのほかの収録曲、特にインストはなくてもよかったかなというのが正直なところ。この内容で新品2,000円以上で発売していたというのはちょっとなあと思いました。
好きな曲は、
「Zenith」、「Burying Heather」。