点数…76
オランダのロックアーティストであるヴァレンシアのミニアルバムです。
ジャケットには「THE SPRING ALBUM」の記載もありますね。そういうテーマなのでしょうか。
彼は「White Album」とか「Non Plugged」とかミニアルバムがちょこちょこリリースされており、そこでしか聴けない曲も多いです。
今作はミニアルバムということで収録曲は6曲。そのうち「Illsia (Extended Version)」は「GaiaⅡ」にも収録されていた曲の長いバージョン。気だるげにゆったりと流れていく曲で8分もあります。ゆったり聴くなら長い方がいいのかもしれません。
もっとも気に入ったのが「Hijo De La Luna」。こちらはスペインのMecanoというアーティストのカバー曲ということなのですがヴァレンシアらしくコーラスも厚く豪華に仕上がっています。「Gaia」っぽい音も鳴っていますし。メロディもどことなく異国情緒を含んでいてゲームの「ファイナルファンタジー」のような情景が頭に浮かびました。ⅤとかⅥあたりの。原曲は相当人気なのかYouTubeでは1億回再生を越えています。
最初を飾る「The Moon」は映画音楽のような演奏で意表を突いてきます。「Gaia」に「The Sun」という曲がありましたが全く違います。あちらのようなぽかぽかした感じはありません。ラップのような歌唱だったり謎の効果音が入ったりと実験的な曲ですね。ずいぶんと思いきったものです。
「Gabba Girl」は元気な楽曲。「GaiaⅡ」に入っていても違和感がありません。同じメロディーが続きすぎな気もしますがこうしたノリの良さは好きですね。
「Yo Yo」は短めの楽曲。どことなく3rdアルバムを想起させる内容で、こう言った曲を収録できるのもミニアルバムならではですね。
タイトル曲の「Luna Luna」はかわいい感じのタイトルとは裏腹に高速ギタープレイから始まります。ちょっと浮遊感のあるメロディーであっという間に流れます。
割とファン向けの内容であると思います。ヴァレンシアのアルバムを勧めようと思っても、このアルバムから聴いてもらおうとはあまり思わないでしょう。ただ「Hijo De La Luna」はかなり良いのでそのために購入を考えてもいいアルバムかとは思います。
好きな曲は、
「Hijo De La Luna」。