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点数…80
オランダのロックアーティスト、ロビー・ヴァレンタインの6thアルバムです。
前作にあたる「No Sugar Added」がちょっと音楽性が変わったとかで賛否両論だったみたいですが、本作では再び原点に戻ってきた印象を受けます。コーラスが前よりも美しくなっているような気がしますね。
1曲目の「Dear Dad」こそほぼピアノの弾き語りで構成されていてストレートな曲ですが、むしろ他の曲に比べるとコーラスが少ないこの曲の方が珍しいパターンでした。
曲が始まったらいきなりの多重コーラスで期待を抱かせる手法が「What In The World I’m Waiting For」などであり、その勢いのまま最後まで行きます。
同様に、ラストを飾る「Now, Forever And 1 Day」の冒頭などまさにQueen風になっていておおっと思わされたら、途中からはテンポが上がってValentine初期の爽やか路線の味付けが加わってきます。こちらも名曲。
映画のような緊張感を持ったアレンジが多く、「A New Tomorrow (Let The Dream Begin)」「The Way To Get Home」などイントロの不穏な雰囲気が漂います。歌メロが入ってくるといつものValentineだと思うわけですが。
全体的に速めの曲は「What In The World I’m Waiting For」「Truth Will Out」ぐらいですが、美しいメロディーが多く落ち着くバラードがいくつも配置されています。個人的に表題曲の「Believing Is Seeing」の前半がピアノとボーカルの塩梅がよくずっと聴けますね。
特に好きな曲は、
「What In The World I’m Waiting For」、「Believing Is Seeing」、「Now, Forever And 1 Day」。