点数…81
ドイツのパワーメタルバンド、アイアン・セイヴィアーの3rdです。
もともとボーカル兼ギターのピート・シールクと、Gamma Ray等で活躍しているカイ・ハンセンのプロジェクト的に始まったバンドとのことですが、今や20年も続いているかなりのベテランバンドです。
カイ・ハンセンはこの3rdへの参加を最後に脱退してしまいます。
カイと同じくGamma Rayからこちらへ参加したドラムのトーマス・ナックはその後もIron Saviorにて長く活躍しています。
バンド自体はSFへの系統をさらに強めたGamma Rayという印象で、ジャケットの絵からもそれをうかがい知ることができます。
このアルバムの疾走曲は全体の半分ぐらいです。
カイ・ハンセン関係のバンドと聞くと、壮大な世界観の疾走曲が頭に浮かぶのですが、ピート・シールクの嗜好が現れているのか少し正統派寄りのメロディックメタルと感じます。
冒頭から疾走曲が続く「Never Say Die」「Seek And Destroy」はなかなかの内容。コーラスの掛け合いが楽しく聴こえます。
このほか8曲目の「Firing The Guns」も力強い疾走曲ですね。
カイ節を堪能できるのが3曲目の「Solar Wings」で、この曲はカイのボーカルも強調されており、Gamma Rayの楽曲と言われても信じそうな1曲です。
結構好きではありますが、脱退したカイの幻影を追いかけても仕方ない、とも今としては思われます。
ボートラ以外では最後の「Delivering The Goods」はJudas Priestのカバー。
好きな曲は、
「Seek And Destroy」、「Solar Wings」、「Eye Of The World」。