Stratovarius「Visions」

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【中古】洋楽CD ストラトヴァリウス/ヴィジョンズ
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点数…90

フィンランドのメロディックスピードメタルバンド、ストラトヴァリウスの7thアルバムです。

前作「Episode」からキーボードのイェンス・ヨハンソン、ドラムのヨルグ・マイケルが入って安定してきたメンバーを引き継いでいます。個人的にはこの面子の時がStratovariusの全盛期だと思っています。

「BURRN!」編集部とティモ・トルキの、レビューを巡るいざこざがあったのがこのCDですが、内容としては期待されるメロスピが提供されている形です。

彼らの代表曲の1つである「Black Diamond」から幕を開ける、と思い込んでいました。というのは実は日本盤と輸入盤では曲順が違うのですね。輸入盤だと「The Kiss of Judas」から始まります。
日本盤は前半は速めの曲とそうでもない曲が交互に配置されるような曲順で、アルバム半分以上は速い曲ですからやはりメロスピ好きならば押さえておきたい1枚ですね。

「Black Diamond」はBメロとサビが綺麗でかなりまとまっています。他の曲ほど速さを感じませんが覚えやすいメロディーで人気が出るのも頷けます。間奏部分は各楽器がパワフルに暴れてきます。

疾走感と言うよりも焦燥感に感じられるぐらい追い立てられるような印象がある「Legions」は特にコーラスが美しいですし、キレのある演奏が魅力のインスト「Holy Light」、キーが上がるのかと思いきやそうでもない変わったサビの「Paradise」なども聞き逃せないメロスピ曲です。

私が最も好きなのは「Forever Free」で、Stratovariusの曲の中でも最上位に来ます。無限の広がりを見せていくような開放感のあるサビは美麗なコーラスも含めて極上で、特に最後のサビで転調するところは何回聴いても飽きないぐらい中毒性がありました。
間奏部分のキーボードとギターの主張も聴き応えがありますが、特にヨルグ・マイケルのパワフルかつリズミカルなドラムには強く心を惹かれます。私はドラムはできませんが、最後のサビの直前や転調直前のドラムの動きは毎回指で真似したくなります。

メロスピ以外ですと「Coming Home」は序盤がコティペルトのか細げな歌い方とマッチしていて名曲の予感がありましたが、早い段階で重めの演奏に変わって行くのが少し惜しいところでした。
ボーナストラックを除けば最後の「Visions (Southern Cross)」は10分越え。緩急が付いており速いところが思い切り速くなっていますね。神々しいようなコーラスが入る箇所が感動的です。

特に好きな曲は、
「Black Diamond」、「Forever Free」、「Legions」