Stratovarius「14 Diamonds」

点数…87

フィンランドのメロディックスピードメタルバンド、ストラトヴァリウスのベストアルバムです。

リリースは2000年。キャリアが長い彼らはベストアルバムも結構出ているようで、97年に「The Past and Now」、99年に「The Chosen Ones」といったベスト盤がリリースされています。後者は日本盤未発売のようです。

今回の「14 Diamonds」が出たのが2000年で、これは名盤「Infinite」の後にあたります。ということで本作にもそこから代表曲「Hunting High And Low」と「Mother Gaia」が選曲されています。時期的にはティモ・コティペルトらが入って数作出してメンバーも安定していて、ティモ・トルキがバリバリ中心にやっていたあたりですのでほぼ全盛期のタイミングで出ているのではないでしょうか。

ベストアルバムの場合は、Stratovariusを初めて聴く人にとってどういう位置づけかということも重要な要素となると思われます。メロスピ曲を期待して聴く人が多いでしょうから、いきなりの「The Hands Of Time」「Distant Skies」「Tomorrow」という並びがなかなかメロディーもよく速さもあって歓迎されそうですね。
もちろん前述の「Hunting High And Low」と、並び立つ名曲「Black Diamond」もひときわ輝きを放っています。

バラード曲「Coming Home」「Forever」や大作「Destiny」なども入っていて、Stratovariusの様々な側面を知ることができますので選曲としてはなかなかだと思います。

大半の曲がコティペルト加入以降のものですが、ティモ・トルキがボーカル担当している時期からの選曲では「The Hands Of Time」と「We Are The Future」が疾走曲で、特に素晴らしいです。ファン以外ではなかなか初期のアルバムに触れる機会が今となってはないかもしれませんが、初期の名曲にスポットを当てるという意味でも貢献しているベストアルバムですね。ティモ・トルキの歌唱も結構いけるなということがわかりました。

個人的には選外となった曲では疾走曲の「Father Time」や「Forever Free」あたりが入っていればなおよかったと思いますし、自分で選曲するとしたら「Will the Sun Rise?」や「Against The Wind」なども候補に挙がりますね。

特に好きな曲は、
「The Hands Of Time」、「We Are The Future」