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点数…90
チェコのメロディックスピードメタルバンド、シンフォニティーの1stアルバムです。
1stといってもこのバンドの前身はNemesisという名前で、「Goddess Of Revenge」というアルバムを出していましたから全くの新人バンドというわけでもありません。
ボーカルはNemesis時代から変更されており、なんとオラフ・ヘイヤーです。DionysusやLuca Turilliでの堂々とした特徴的な歌唱で名が売れてきたボーカル。彼の声も本作の音楽性とはマッチしており違和感なしでした。
ボーナストラックを除けば全11曲。1曲目と最後が1分ほどと短いです。途中の「The Silence」という曲が3曲あって組曲のようになっています。
かなり良質なメロスピ盤で、特に2曲目から5曲までがメロスピ曲連発。
まず「Give Me Your Helping Hand」でノックアウトは必至でしょう。イントロで疾走開始してからサビまであっという間に感じます。このサビがまたよくて文句なしです。オラフの伸びやかな高音もよい相乗効果で、ハイレベルにまとまっています。メロスピの手本のような曲ですね。
途中までの不穏な感じからサビで一気に明るく開けていく「Gates Of Fantasy」も聞き逃せません。
4曲目の「Bring Us The Light」はさほど速いわけではありませんがメロディーが覚えやすくクサさもある楽曲。
私の一番のお気に入りは5曲目の「Salvation Dance」。何がいいかって、サビがクサいことですね。Bメロの時点ですでにクサさがあって、サビではさらにまとわりつくようなクサさになるという、クサメロ好きにはたまらない1曲であると思います。
BURRN!のクロスレビューでも89点だったか、記憶が定かではありませんが高得点でした。発売日にCD屋に買いに行ったのですが置いていなかったので、ネット注文したのを覚えています。個人的にはこの頃から店頭でなくネット注文で買う機会が増えていきました。
このアルバムが出てから2ndまでは8年ほど開きましたが、その間にベースのトムが死去。本作でもベース音をゴリゴリと聴かせてくれていました。どことなく会社の重役(上司の上司の上司)に顔が似ていて親しみがあったのですが残念です。
特に好きな曲は、
「Give Me Your Helping Hand」、「Gates Of Fantasy」、「Bring Us The Light」、「Salvation Dance」。