Thunderstone「Tools of destruction」

点数…75

フィンランドのパワーメタルバンド、サンダーストーンの3rdアルバムです。

どうも彼らがフィンランドのバンドであることを忘れそうになります。フィンランドというとストラトやソナタの印象が個人的に強いからでしょうか。ちなみに本作のゲストではSTRATOVARIUSのティモ・コティペルトが参加しています。

日本盤はボーナストラック入りで全11曲。1stアルバムはなかなかメロスピ度合いが高くて歓迎だったものですが本作は少しテンポを落として正統派寄りになってきた印象です。ボーカルのパシ・ランタネンの野太い歌唱にはこちらの方が合っているとも思います。
コーラスは割と増えて厚みを増したと言いましょうか、ここはいいですね。

購入した当時は、なんかミドルテンポの曲が多くてあまり好みじゃないかもと思っていたアルバムなのですが、こうして改めて感想を書くにあたって聴き直してみるとなかなかいい箇所もありますね。
冒頭の「Tool Of The Devil」はヘビー路線なので、アルバム全編を通してこれだと私なんかは次から聴かなくなるのですけれど。

2曲目からは「Without Wings」「Liquid Of The Kings」「I Will Come Again」と、それほど速くはないですが結構いいメロディーの曲が連発されていて聴きどころです。

速い曲は「Weight Of The World」があります。軽快に走ってくる曲ですね。6分近くありますが時間ほど長く感じませんでした。その前の「Feed The Fire」もそこそこ速いですがあまり印象に残りませんでした。

「Weight Of The World」は9曲目と、ボートラを除くと最後の曲の1つ前という、割と捨て曲が入ることが多い位置(偏見ですが)に収録されているため、バンドとしてはこうしたメロスピ曲メインではなく、1曲目の「Tool Of The Devil」の方向に行きたいのかなと想像しました。

好きな曲は、
「Without Wings」、「I Will Come Again」、「Weight Of The World」