Sonata Arctica「Reckoning Night」

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レコニング・ナイト [ ソナタ・アークティカ ]
価格:2190円(税込、送料無料)

点数…93

フィンランドのメロディックスピードメタルバンド、ソナタ・アークティカの4thアルバムです。

ソナタはこのアルバムまでは好きだった、という人もそこそこの数いるのではないでしょうか。
このアルバムの後に日本盤ベストの「The End Of This Chapter」が出ました。

私がSonata Arcticaで一番好きなアルバムです。
1曲1曲単位だと1stの「Ecliptica」に名曲が多すぎてあちらが勝りますが、アルバム全体で見ると疾走曲ありスローな曲あり長尺曲ありという構成がまとまっていて、アルバム単位ではこちらが好みですね。

疾走曲が「Misplaced」「Ain’t Your Fairytale」「My Selene」「Wildfire」「White Pearl, Black Oceans…」、ボーナストラックの「Wrecking The Sphere」。
全12曲中の半分を占めており、まだ疾走好きのメロスパーからしても許容範囲だったと思われます。

実際に私が好きな曲も上記の曲がほとんどです。
本国ではバラードの「Shamandalie」もシングルカットされていたようです。物悲しい雰囲気のある曲でなかなかいいメロディー。

「Ain’t Your Fairytale」で顕著ですが、コーラスがとにかく美しいのです。多重コーラスになっているのですがいずれもキーンと冷えを含んだ、澄んだ声質のコーラスで、曲の格式を上げています。

「Misplaced」はサビがやや地味な曲ですが、最後のサビでは美しいコーラスの貢献度が大で、最終的には綺麗な曲だという印象に変わります。
「Wildfire」ではトニー・カッコがパワフルな歌い方をしていますが、それでも最後の最後は多重コーラスが被さってくるなど徹底しています。

「White Pearl, Black Oceans…」は9分近い大曲。イントロはスローテンポで始まり、哀愁漂う曲だなあという感じで進んでいきますが、3分を過ぎたところで疾走開始します。
サビではコーラスと共に美メロを歌い上げてきて迫力は今作随一。

「Wrecking The Sphere」はボーナストラックでありながら7分もあり、大曲に片足を突っ込んでいます。
展開はあまり複雑ではないためなぜ7分も必要だったのかよくわかりませんが、3分25秒あたりのクサメロ的な演奏が好きです。
サビもなかなかの出来で本編の楽曲に負けていません。

そして私がSonata Arcticaで最も好きな曲が「My Selene」です。
この曲はメインソングライターのトニー・カッコではなく、ギターのヤニ・リマタイネンの作曲です。
哀切的なメロディーはまさに美メロの極致に到達しており、最後のサビの転調はコーラスが主旋律と変わらない声量で展開され、ハモリの美しさに震えが来るほど。憂鬱な歌詞と相まって感動的です。

疾走曲について触れてきました。
「The End Of This Chapter」にも選曲されたのは「Ain’t Your Fairytale」と、速さとしては普通の「Don’t Say A Word」の2曲のみ。

ということでベスト盤を買って、疾走曲をもっと聴きたくなった方はこのアルバムを選ぶことをおすすめします。もちろん「Ecliptica」でもいいですけれど。

特に好きな曲は、
「Ain’t Your Fairytale」、「My Selene」、「White Pearl, Black Oceans…」、「Wrecking The Sphere」