点数…75
日本のメタルバンド、アーク・ストームの2ndアルバムです。
ジャンルとしてはメロスピよりもネオクラシカル・メタルに属しますね。
中心人物は速弾きの凄腕ギタリストである太田カツ氏。
バンドメンバーも他バンドで実績のある強力な面子です。
キーボードにはGalneryusのYUHKIさんも加入しています。
しかし今作でも歌っていたボーカル佐々井さんは2013年に脱退となってしまいました。
アルバムの内容ですが、イングヴェイを至る所で引き合いに出されておりますように、とにかくギターが弾きまくりです。
どの曲でも間奏でギターが跳ね回っているような生き生きとした演奏を堪能することができます。
演奏についてはベテランぞろいだけあって安定しています。
ベースソロで構成された1曲もあるほどです。
ボーカルも中音域中心で無理なハイトーンはさほどないため、突飛なところはありません。
前述してきたように演奏はよいと思いますが、歌メロはそこまでキャッチーでもないというか、少なくともクサメロだと感じられるところはほとんどありませんでした。
別にバンドはクサメロをやろうとしているわけではないと思いますのでよいのですが、私としましては、ネオクラバンドのアルバムですというだけでは、ほぼ購入する動機がないというのもまた寂しいところ。
歌メロによってはさらに評価が上がっていたはずですね。
そんな中で最後を飾る「Voyage Of The New Legend」はかなりのものです。
YUHKIさんのキーボードが厳かな感じを出していて、曲自体の緊迫感と相乗効果で大物の雰囲気が出ています。
ネオクラシカルなギターの旋律とも大変よく合っています。
私はインギーをあまり聴かないのでそちらと比べてどうということは言えませんが、ネオクラ風のギターを入れたメロスピバンドという、Magic Kingdom路線に行ってみるとかなり期待できそうです。
次の3rd（私は未聴）ではメロパワに少し傾いたようなので今後どのように進むのか気になるバンドです。
特に好きな曲は、
「Ark Storm」、「Voyage Of The New Legend」。