シャーマン/リーズン(CD)
|
点数…77
ブラジルのメタルバンド、シャーマンの2ndです。
Angraから脱退したアンドレ・マトス、ルイス・マリウッティ、リカルド・コンフェッソーリらで結成されました。
一時期の表記がShaamanとなっていましたが、また元に戻しています。
このアルバムを最後にリカルド以外は脱退。メンバーチェンジを経てその後もアルバムを出しましたが、2014年にバンドは解散。
リカルドは新たなバンドを結成したり、Angraに戻ってまた脱退したりと精力的に活動しています。
ジャケットはなかなか叙情的で、映画のポスターのようなカッコ良さがありますが、メロスピの要素が感じられないのはご覧のとおりです。
予想に反して1曲目の「Turn Away」はハードなイントロ。クサくはないですが、スラッシュ的な曲をマトスが歌うとこのようになるのだとわかります。
メロスピ好きに受け入れられそうなのは「Iron Soul」「Trail Of Tears」あたりで、特に「Trail Of Tears」は後のAndre Matosソロにも通じるようなメロディックメタルです。
全10曲であり、前述した曲以外はミドルテンポかスローです。3曲目「More」はイングランドのロックバンド、The Sisters of Mercyのカバー。違和感なく聴けます。
スローな優しいバラード曲が実は結構好きで、「Innocence」や「Born To Be」は仕事で疲れた時期によく聴いていました。
その当時は暗めのプログレも好んで買っており、そうしたアルバムに混ざる形で心の癒しとなった曲です。どちらも途中でハードになる箇所がありますが、全部ピアノ中心でおとなしくしてくれてもよかったかなと思います。
特に好きな曲は、
「Innocence」、「Trail Of Tears」、「Born To Be」。