Shaman「Immortal」

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シャーマン/インモータル(CD)
価格:2084円(税込、送料別) (2018/8/23時点)

点数…85

ブラジルのメタルバンド、シャーマンの3rdアルバムです。

メンバーが脱退したりまた戻ったりというのが激しいので、アルバムごとにこの時のメンバーは誰だっけと把握するのがやや面倒なバンドです。
今作ではアンドレ・マトスとルイス・マリウッティが脱退しており、Angraからのメンバーはリカルド・コンフェッソーリのみでした。

代わりのボーカルはティアゴ・ビアンキという人物。声の線は細めですが高音は無理なく出せており、なかなか実力があるのを感じさせます。
ちなみにShamanが2014年に解散してから2018年にまた復活したわけですが、ボーカルはまたアンドレ・マトスになっているという状況です。

全体的に速い曲が多いアルバムですが、Angraでしばしばあったようなキラー曲があるかと言われるとややそこまででもないというのが正直なところでした。
速くてボーカルがハイトーンであればいいというわけでもないのが難しいところです。
2曲目の「Inside Chains」はファミコンのようなサウンドが聴こえてくるまずまずの疾走曲で、以降も速めの曲が続いていきます。

終盤の「Freedom」「Never Yield!」がなかなかの良曲。ハイトーンが響き渡る「Freedom」では楽器隊の上手さも実感できます。
「Never Yield!」はサビ以外はあまり印象に残らなかったのですが、サビのクサさが今作の中では頭一つ抜けています。キーボードの音色も美しいですね。

上記の曲があるのでメロスピバンドとしても差し支えないと思うのですが、このバンドは前作でもいくつかあった癒し系の落ち着いた曲が強力で、今回は特に出色の出来です。
「In The Dark」と「The Yellow Brick Road」がそれにあたります。
「In The Dark」はやや寂しげなバラード曲。後ろで笛が鳴っていたりするところが好みですね。日本盤ボーナストラックでアコースティックバージョンも収録されています。

「The Yellow Brick Road」はアコースティックで民俗要素が多大に含まれており聴いていて心地よいです。曲の後半は森の中のような環境音楽。
当時のBURRN!インタビュー(2007・12)でリカルドが、「CDの曲が終わった後も、それを聴いていると、耳が少しリラックス出来るかなと思ったんだよ」と語っていました。結果、8分越えの長尺曲になっています。

特に好きな曲は、
「In The Dark」、「Never Yield!」、「The Yellow Brick Road」