シャーマン/リチュアライヴ 【CD】
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点数…82
ブラジルのメタルバンド、シャーマンのライブアルバムです。
1stアルバムの「Ritual」からの選曲が中心となっています。
アンドレ・マトスがボーカルのバンドであり、元Angraメンバーの演奏ですが、Edguyのトビアス・サメットや、Helloweenのメンバーがゲストで参加して、なかなか豪華な面子でした。
実は私は「Ritual」を未聴であるにもかかわらず、そのライブアルバムについて書こうというなかなかチャレンジブルなことをしています。
2ndの「Reason」はおとなしめだったり激しかったりで、メロスピ路線という感じではなかったのですが、「Ritual」はAngraのような民俗要素が盛り込まれているメロスピということで、結構メロスピ好きの評判がいいと聞いています。
本作も序盤からのスピードと、大地の情熱を感じるように響き渡る演奏によって血が騒ぎます。
「Distant Thunder」「Over Your Head」など結構キーが高い楽曲ですが、マトスも高音を出せていて違和感なく聴くことができます。
冒頭から飛ばしている「Here I Am」は観客との掛け合いも熱く臨場感がありますね。
メロディー面で最も好きなのが「Pride」で、ブラジルっぽさを残しつつも非常にキャッチーなサビが、メロスピ好きの琴線に触れると思います。マトスの高音も恐ろしいぐらい出ていました。
あと今作で忘れてはならないのがカバー曲です。
前述のとおりEdguyとHelloweenのメンバーが参加しているので、Edguy「Sign Of The Cross」、Helloween「Eagle Fly Free」がCDに収録されており、CDエクストラでAngra「Carry On」のライブ映像も見られます。
「Sign Of The Cross」はミドルテンポのなかなかの内容。ハモリもいい感じに入っています。
「Eagle Fly Free」はかなり期待していたのですが、ゲストのアンディ・デリスが本調子でないのか、やや物足りない出来。マトスが丸ごと一曲歌ってくれればと思ってしまいました。
「Carry On」はさすがです。満足。
特に好きな曲は、
「Here I Am」、「Distant Thunder」、「Pride」。