Cardiant「Tomorrow’s Daylight」

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トゥモローズ・デイライト [ カーディアント ]
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点数…83

フィンランドのメロディックスピードメタルバンド、カーディアントの2ndアルバムです。

前作は日本盤が出たものの、海外でのリリースがなかったようなのですが、今作は海外でも出たことは出たようですね。

さて前作を聴いた人は今作を一聴してわかると思うのですが、ボーカルが交替しています。

前作で歌っていたヤンネ・サクサはゲスト扱いであり、専任ボーカルがほしいところだったようですが、AVALONのバンドのページによると、ボーカル候補が出たり入ったりで落ち着く人がいなかったそうです。

やはりボーカル不在の状況が悩ましかったのか、キーボードもドラムも前作からは交替しています。
という中でようやく専任ボーカルのエリック・カルハツを迎えて本作が完成。

この新ボーカル、メタル向きではあるのですが、透明感とは程遠い歌い方と声質であるため、前作「Midday Moon」で感じた、キラキラした中に中音域の綺麗な曲、という印象は今作では消滅しています。

ボーカルが替わるだけでこれほど印象が変わるものかと驚きました。

コーラスの量は割とありますし、スピードもまずまずではあるのですが、なんというか普通のよくあるメロスピの1バンドという位置に収まってしまったように思いました。

「Yesterday To Come」でデス声を入れてみるあたり、新たな方向性を試しているようにも思うのですが、日本で前作がウケたのはその路線ではないと思うので…サビはなかなかの曲ですが。

曲単位では、中盤に「Somehow」「Morning Here No More」「Broken Lifeline」と、キャッチーな曲が並んでおり、曲作りの非凡さは感じさせます。こうした感じの哀愁を含めたクサメロ曲が多ければ、今後も日本で支持を拡大できそうですね。

特に好きな曲は、
「Somehow」、「Morning Here No More」、「Broken Lifeline」