Dreamtale「Seventhian …Memories Of Time」

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点数…88

フィンランドのメタルバンド、ドリームテイルの7thです。

今作は気合いの入った2枚組。1枚目はオリジナルアルバムで、2枚目はなんと過去の楽曲をレコーディングし直したというセルフカバー的アルバム。

毎回メロスピ曲を中心に収録してくるので安心して聴けるバンド。今回も同様です。
心なしかコーラスが少し厚いようにも思えて好ましいです。

前半にいい疾走曲が集中しています。この場合中盤以降にスピードダウンするのがお約束的ですが、なんとあまりスピードダウンしません。

序盤、「Dreality」、「For Our Future」は哀愁の漂う力作のメロスピ。「October Is Mine」はどこか初期の頃を思い起こさせる懐かしさのある楽曲。
特に「Dreality」はBURRN!の藤木さんが、2016の年間ベスト10のTUNEの中で選出しておられたのが嬉しく感じましたね。

「Picnic Inferno」はどういうタイトルなんだと心配になりますが、聴きやすい定型的なメロスピ。

スピードを保ったまま最後の「Embrace My Scars」、ボーナストラックの「Even If I Cannot Breathe」まで到達します。ボートラも安定の疾走感でなかなかの内容。

さて2枚目の方です。私なんかは2枚目がどうしても気になってしまって、並んだ曲目を見たときから期待が膨らんでいました。

疾走曲多めで、2nd収録だった「My Only Wish」以外全部疾走曲と言っていいですね。
「Firebird」は4th収録時点でかなり音質が悪かったのですが、今回はよいです。イントロのドラムの厚みが増しており(ツーバスに変えた?)、元々よかった楽曲がさらにパワーアップしました。

「Refuge from Reality」は原曲をかなり気に入っているのですが、サビのメロディーをアレンジしすぎて大幅に変わっています。サビの最後でリズムが逆転するところもなくなっていますし、これは違和感が勝ります。
「Call of the Wild」「Take What the Heavens Create」辺りは大きな変化なし。後者は原曲で最後にハモリだったメロディーが主旋律に来ていますね。

BURRN!のレビューでは、1st2nd3rdよりもボーカルが上手くなってよくなったというようなことが書いてありましたけれど、「World’s Child」に関しては3rdで歌っていたヤルッコ・アホラの方が個人的には好きですね。
2ndの「Angel’s Eyes」あたりはよくなりました。「Two Hundred Men」はもともとそれほど私のツボにはまる曲ではなく…

1枚目だけでも毎回Dreamtaleに期待する内容が詰まっていて満足できますが、やはり2枚目のベスト盤的な追加要素が嬉しかったですね。

特に好きな曲は、
「Dreality」、「For Our Future」、「Picnic Inferno」、「Cabal Toyboy」、「Fusion Illusion」