Dreamtale「Ocean’s Heart」

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オーシャンズ・ハート [ ドリームテイル ]
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点数…80
フィンランドのメタルバンド、ドリームテイルの2ndです。

デビューアルバムの「Beyond Reality」は疾走感とクサメロがいい塩梅に入っており、今後が大いに期待されるバンドという位置に来たDreamtaleでしたが、本作はやや厳しめの評価が目立つアルバムとなっています。

前作でメインボーカルだったラミ・ケラネンが喉を傷めたことでギターに専念し、今作ではトミー・ヴィルトーラという人がボーカルに選ばれています。
この人はあまり爽やかさのない少し詰まったような声の持ち主で、なんというか失礼ながら、このボーカルを目当てに買う人は少ないのではないかと思われるわけです。
結局この1作のみで脱退し、次作ではまた別のボーカルが入っています。
ちなみにトミーはUltimatiumに加入。「Hwainoo」というアルバムでその歌声を存分に聴く事ができます。

さて、このアルバムは速い曲もそこそこあるのですが、メロディーが前作には及んでいない印象でした。その割にベスト盤的セルフカバーの「Seventhian …Memories Of Time 」には、最多の3曲選ばれていますね(「Angel’s Eyes」「Two Hundred Men」「My Only Wish」)。

序盤の疾走曲「Chosen One」「Angel Eyes」がなかなかよく、出だしとしては好調でしたがそれに続く楽曲がなかなか出てきません。
そんな中で中盤の「Garden Of Eternity」、これはイチオシの疾走曲です。メロディーがわかりやすく、魅力のあるBメロからクサさが素晴らしいサビへ。このサビに中毒性があって実にいいんですよ。「Seventhian」でリメイクしてくれないかなとも思いましたが、今回のこのボーカルの声でも聴きやすいです。この曲は高音が無理なく出ていますし。

そして中盤以降は間延びしたような遅めの曲が続きます。「My Only Wish」「If You Will Go」「Rising Wind」を並べるのは本当に何を考えていたのかよくわかりません。「Rising Wind」は途中から速くなるのですけれど時すでに遅し。
続く「Return To The Sea」は速い曲ですが、7分以上あります。そんなに長い尺が必要なほどいいメロディーが入っているとは思えないのが正直なところ。

ちなみにボーナストラックの「Wasteland」では、前作でも歌っていた女性ボーカルのサンナさんの歌声をかなり楽しめます。ファンの方は要チェックかも。

特に好きな曲は、
「Chosen One」、「Angel Eyes」、「Garden Of Eternity」