Dreamtale / World Changed Forever 【CD】
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点数…90
フィンランドのメタルバンド、ドリームテイルの6thです。
前作「Epsilon」は10曲でしたが今作は13曲。
クサメロを世に出し続けてきてついに6枚目まで来ました彼らですが、今作もネタ切れを感じさせることがなく、むしろクサメロ路線がさらに進んでいました。
なぜか彼らの日本での評価はほぼ一定で、上がることも下がることもないのが不思議ですね。もっと評価されていいバンドだと思います。
さて、冒頭からRhapsody Of Fireかと思うような、どこか懐かしげな雰囲気の「The Shore」でアルバムは幕を開けます。
前半にはテンポの速い楽曲が連続しており、次から次へとメロスピ曲のストックが増えて嬉しい限りです。
今作からは「Tides Of War」「Join The Rain」の2曲がシングルとなって出ていたようです。本国向けなのでしょうか、日本で入手するのは難しいのでしょうね。
サビで無茶なキーの上げ方をする「Tides Of War」は往年のB級クサメロ風味を残しつつも、やけにサウンドがクリアに聴こえてグッドです。転調もいい感じ。
「Join The Rain」は電子音が目立っていて賛否が分かれるかもしれませんが、サビの高音クサメロもあってこちらも好みです。
シングル以外ではスピード感があるメロスピ曲「We Have No God」がかなり強力ですし、サビでスピードダウンするかと一瞬思わせるものも、逆に加速する「The Heart After Dark」もなかなかの曲。
よいメロディーを持つ「The Signs Were True」は1stあたりの空気も感じさせます。
アルバム後半はじっくり聴かせる曲が増えてきていますが、テンポが変化する「Dreamtime」もあり、意外な展開も楽しめます。
ボーナストラックの「The End Of Our Days」は幾分かコーラスも厚くなり、わかりやすく王道的なメロスピ。後半はスピードが少し抑え気味でしたし、あってよかった曲という位置づけです。
私は彼らの4th「Phoenix」がかなり好みのアルバムなのですが、今作はそちらに勝るとも劣らない好盤と感じました。
特に好きな曲は、
「Tides Of War」、「We Have No God」、「The Signs Were True」、「The Heart After Dark」、「Join The Rain」。