点数…85
フィンランドのパワーメタルバンド、マージング・フレアの1stアルバムです。
1stでありながらいきなりAvalonから日本盤が出たということはなかなか期待されているバンドということでしょう。ですがこの1stが出てから長いこと新譜が出ていません。
こうしたバンドは突然新しいアルバムが出たりすることがありますから、それに期待ですね。
アルバムはかなり疾走曲が多めのメロディックパワーメタル。フィンランドのバンドですがSTRATOVSARIUSやSONATA ARCTICAのような研ぎ澄ましたような冷たさを感じるところはほぼなく、アルバムのジャケット通りの熱いアルバムとなっています。
どちらかというとジャーマンメタル風味が多分にあり、GAMMA RAYのカイ・ハンセンがゲストで4曲に参加しているから驚き。2曲でボーカル、2曲でギターを披露しています。
収録された全曲が4分以内に収まっており、次々と聴いていける勢いがあります。
コーラスが厚く大勢でサビを歌っているのはGAMMA RAYやBlind Guardianを彷彿とさせますね。
なかなかの水準に達している曲が多く、メロスピ・メロパワ好きの方であればかなり琴線に触れそうな内容のアルバムです。
「At Daggers Drawn」と「Steel Redeemer」はカイ・ハンセンがボーカルで参加。どちらも疾走曲なのがさすがに需要をわかっていますね。歌メロのほとんどでボーカルが重なっているのが嬉しい要素。ところどころでカイのハイトーンが存在感を発揮しています。
「Faker」はかなり速い上に3分ほどしかない楽曲ですが、今作で最もメロスピしている曲です。サビで勢いよく駆け抜けていく所が実に聴いていて気持ちいいのです。ただいきなり曲が終わってしまう点だけは改善の余地があったのではないかと思います。
「Pride And Bravery」はまんまGAMMA RAYのような楽曲。「Terrordome」ではQueenというかValensiaばりのコーラスワークとギターが聴かれて、なかなか幅広いところから影響を受けているのがうかがえます。
スピード曲以外でも「Carved In Stone」、「Star Odyssey」などなかなかメロディーがいい曲が多いアルバムです。
特に好きな曲は、
「At Daggers Drawn」、「Faker」、「Steel Redeemer」。