少女病「告解エピグラム」

点数…80

日本の音楽ユニット少女病の、同人でのリリースは何枚目でしょうか、7枚目か。

かつては同人音楽ユニットという紹介がされていましたが、のちにメジャーでも作品をリリースしており、アニメタイアップが付くなど着実にファンを増やしています。

メロスピ関係のサイトやブログでも少女病が紹介されているところが結構あり、Dragon Guardianや六弦アリスと同様にメロスピという音楽とかなり親和性が高いのでしょう。というかメロスピそのものの曲もあったりします。

ストリングスがかなり入っており、同人音楽と言えどもかなり豪華な編成となっています。

さらに声優の丹下桜さん、子安武人さんがボイス参加しているのもなかなか驚きですが、実は著名な声優の起用は今に始まったことではないのですね。数多くの作品で有名どころが起用されています。

毎回ストーリーもかなり考えられているようで、そちら方面も読み物として楽しんでいるファンが多いようです。私はメロディー至上主義なので曲がよければ全てよしって感じですが。

今作はスピード曲と、じっくり聴かせる曲の割合が半々ほど。
冒頭の「忘れ去られた神聖四文字」からいきなり速い曲なのでそこはありがたいです。ただ佳曲ではありますがクサメロはさほど感じられず。

6曲目「無為な羽音が壊した明日」は、私がイメージする少女病の典型的なメロスピ。サビではストリングスも後ろで豊かなメロディーを奏でているのが心地よく、構成の勝利ですね。
8曲目「セカイの調律した祈り」あたりもメロディーがクサいので、アルバム後半がどちらかというと好みですね。

最も好きなのは最後の「fine」で、今作は速い曲の大半がMitsukiさんのボーカルですが、この曲はLicoさんがボーカル。
明るい感じの歌詞に前向きな歌い方が合っていて聴きやすいです。かなりキーが高いですがなんとかなっています。

アルバムの象徴のようなキラー曲が不在と感じたのですが、水準以上の良い曲は複数あるアルバムです。

特に好きな曲は、
「無為な羽音が壊した明日」、「セカイの調律した祈り」、「fine」