点数…82
日本の同人音楽サークル、六弦アリスの(たぶん)9枚目です。
もうキャリア10年にもなるのですね。メジャーでのリリースも果たしており、着実に実力をつけて支持を拡大してきたことがうかがえます。
さて前作の「新興宗教 万華教」が12曲入りで、今作も10曲入りでフルアルバムとなっています。
2分台が1曲ありますが、他は4分以上。
毎回ジャケットや歌詞カードの絵が凝っていて好ましいです。
なんか日本一ソフトウェア系のゲームに相通じる雰囲気があって好きなんですよね。わけわからん例えかもしれませんが…
メロスピバンドというわけではありませんが、速くてクサメロがそこかしこにちりばめられているので、メロスピ好きにもウケがよさそうです。
今回の場合はちょっとサンホラっぽい「Welcome to the Lunatic Town!」や、独特のリズム感の「幸せな嘘は真夜中に」などがアルバムの中のアクセント的な曲ですが、大半はテンポの速い楽曲。
とりわけ好きなのは「噂の雪」で、どこか儚げなメロディーの割になぜかかなり覚えやすく、何度も聴きたくなるサビです。
実際にサビはかなり繰り返されるのでたっぷりと聴けます。
「Mystique Avenue」もかなり出来のいいメロスピといってもいい曲で、サビもクサメロ度が高く喜ばしいところです。
最後を飾る8分越えの「『Mystique』」は途中でテンポや雰囲気がガラッと変わり、仕掛けてきたかと膝を打ちます。終盤にかけてシンフォニックに盛り上がっていくあたりがいいですね。
特に好きな曲は、
「Mystique Avenue」、「噂の雪」、「画家と骨董店」。