六弦アリス「Omen Of Seven」

点数…85

日本の同人音楽サークル、六弦アリスの8枚目ぐらいだと思うのですが、なんかもうよくわかりません。公式サイト見たのですけど何枚目かははっきりとわからず。

今作は7曲収録のミニアルバムのような形式です。半分ぐらいが疾走曲なので割と期待通りの内容でした。ちょっとボーカルの櫻井アンナさんの声に加工が強めなのが目立つぐらいですが、これは過去のアルバムでもそんな感じなので、そういうものだと思うとさほど気になりませんでした。「万華教の人々」の途中とかは凄い加工ですが、これは演出の一環でしょうしね。
加工が強い箇所はちょっとボカロみたく聴こえたりもしました。

あとから他のアルバムのタイトルになっている「骨董店 『Mystique』」や「マダム・ヴァイオレット」、「独裁者ノススメ」といった楽曲が今作に収録されており、このアルバムからの広がりを見せるという展開だったと思われますが、リアルタイムで聴いていたわけではないので実際のところと相違しているかもしれません。

最初の「さよなら、世界」はギターの音色が強いメタリックな始まりで、歌メロはなかなかキャッチーな疾走曲です。疾走曲というと5曲目の「純潔パレード」もあり、こちらもいいメロディーですね。サビが結構長めに尺を取っているのも個人的には嬉しいポイントでした。

本編ラストを飾る「独裁者ノススメ」は相当な名曲。私が今のところ六弦アリスの楽曲で最も好きなのがこの曲です。不穏なストリングスが流れてすぐに歌メロが入ってくるという導入からして、名曲の予感がぷんぷんしていました。ドコドコ疾走が始まった時のうれしさは他に代えがたいものがあります。
サビのメロディーがまた開放感があって美しく、さらに感動的で極上と言っていいでしょう。何回聴いても飽きません。
この曲の素晴らしさを他にも書いてる人がいないかと思って検索しても、アルバムの方の「独裁者ノススメ」がヒットしてしまうのは少し歯がゆいものがありますね。

特に好きな曲は、
「さよなら、世界」、「純潔パレード」、「独裁者ノススメ」