Sonata Arctica「Winterheart’s Guild」

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CD/ソナタ・アークティカ/ウィンターハーツ・ギルド (SHM-CD)
価格:2263円(税込、送料無料) (2018/8/13時点)

点数…90
フィンランドのメロディックスピードメタルバンド、ソナタ・アークティカの3rdアルバムです。
ジャケットもタイトルも美しく、冬の寒さの中でわずかな光に照らされるような幻想的な雰囲気があります。

私は日本盤ベストの「The End Of This Chapter」で初めてソナタを知ったので、ベスト収録の楽曲をオリジナルアルバムより先に聴いていたことになります。
ですので初めて聴いた時の衝撃がアルバム単位でなく曲単位だったのが少し惜しまれるところです。

この3rdからベスト盤に収録された曲は「Abandoned, Pleased, Brainwashed, Exploited」、「The Cage」、「Victoria’s Secret」の3曲。「Broken」のMVや「Draw Me」のインストも収録されていましたね。
疾走曲3曲は1stや2ndの曲にも引けを取らない名曲。

「Abandoned, Pleased, Brainwashed, Exploited」は長いタイトルに圧倒されそうになります。サビのハイトーンが魅力で、ハモリも綺麗な曲。アルバム冒頭からの疾走曲は嬉しいですね。
「The Cage」はStratovariusのイェンス・ヨハンソンの参加でも知られる曲(他の曲でもですが)。イントロや間奏などでその演奏を堪能できます。最後のサビで転調と共にオーオーというコーラスが入ってくるのが感動的。
「Victoria’s Secret」は全編通して美メロが流れてくる曲です。哀愁の度合いで行くと本作でもトップクラスではないでしょうか。

全体的に疾走曲や速めのテンポの曲が多く、1stや2ndでその勢いと美メロに魅かれた方はかなり受け入れやすいアルバムだと思います。
コーラスもアルバムを経るごとにどんどん厚くなっていくのがまた好ましく思います。「Silver Tongue」や「Champagne Bath」は楽しげなリズムにコーラスもたっぷり入ってきます。

ベスト盤収録曲以外の疾走曲としては、ボーナストラックの「The Rest Of The Sun Belongs To Me」がまず挙げられます。これも悲しげでいいメロディーです。歌詞が覚えやすいのもプラス要素ですね。間奏がやたらと派手にキラキラしたメロディで意表を突かれました。
そして「The Ruins Of My Life」。じっくりと始まっていくイントロからいきなり疾走開始します。Bメロからサビへのメロディーに文句はないのですが、展開上つなぎの部分にあたるメロディーに少し苦しさを感じます。

多くの曲で共通しているのが、曲の終わり方があっさりしすぎている点です。歌メロが終わったら直後に演奏も去っていくのは潔くもありますが、余韻を感じる間が少し不足気味。
それを差し引いてもなかなか良曲が多いアルバムと言えます。

特に好きな曲は、
「Abandoned, Pleased, Brainwashed, Exploited」、「The Cage」、「Victoria’s Secret」、「The Rest Of The Sun Belongs To Me」、「The Ruins Of My Life」