Sonata Arctica「The Days Of Grays」

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ザ・デイズ・オヴ・グレイズ [ ソナタ・アークティカ ]
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点数…81

フィンランドのメロディックスピードメタルバンド、ソナタ・アークティカの6thアルバムです。
日本での初回限定盤は2枚組で、2枚目はライブ盤となっていました。「Paid In Full」や「Black Sheep」など6曲が収録されています。

前作「Unia」でメロスピ路線からやや脱却したように思われたSonata Arctica。今作ではその路線を継続するのか、前のような疾走曲多めになるのか注目されていましたが、個人的には折衷のような作品になったと思っています。

4曲目の「Flag In The Ground」は本当に久々にわかりやすいメロスピです。ちょっと前からあった楽曲だったとどこかで読んだ記憶があります。かつてのソナタの路線のように感じるのはそのためでしょうか。PVがあり、これはやはり世間にアピールできる楽曲であるという認識なのでしょう。

2曲目の「Deathaura」もそれなりに速さもあるのですが、8分ほどある楽曲なのでやや重さも感じます。メロディーでいうと続く「The Last Amazing Grays」が哀愁もたっぷりで、個人的にはこちらの方が好み。

あとボーナストラックがいい内容です。「Nothing More」はメロディーは平均程度でしたがメロスピに飢えた身からするとありがたい疾走曲。「In My Eyes You’re A Giant」はそこまで速くないものの、少しクサさのあるサビが聴きやすい曲です。

相変わらずコーラスも綺麗目に入れてきているのですが、かつての作品ほど、一聴しただけでメロディーに魅力を感じたほどのパワーはなく、いわゆるスルメ曲として「何度も聴いたら良さがわかる」とファンが自らを納得させる類の楽曲が増えてきています。中盤からのミドルテンポの楽曲の連続では、やっぱり「Unia」みたいなのをやりたいんだなというのが察せられます。
タイトルがやけに長い英文になりつつあるのも興味深い変化です。「Ecliptica」の時分は1~3語でタイトルが収まっていたんですけどね。

以前ほど夢中になれる楽曲が入らなくなってきているのが惜しまれるところです。メロスピ路線のファンのためかそうした疾走曲も入れてくれているので、それがどこまで続くかが聴き続けるかどうかの分水嶺になりそうですね。

特に好きな曲は、
「Flag In The Ground」、「Nothing More」、「In My Eyes You’re A Giant」