ルクセンダルク大紀行 [ Linked Horizon ] |
点数…83
Sound HorizonのRevoによる、他の作品とリンクする趣旨のプロジェクト。1stアルバムです。
こののちに「紅蓮の弓矢」が出るわけですが、本アルバムの時点ですでにシンフォニックメタルに通じるクワイアのある力強い楽曲が収録されています。ただポップな側面もかなり出ていますね。半々ぐらいでしょうか。
ゲーム「ブレイブリーデフォルト」で使用された楽曲のロングバージョンや、ボーカルを加えたバージョンが収録されているわけですが、私のように特にゲームをやっていなくても問題ありません。
のっけから1、2曲目が長尺曲。
まず「Theme of the Linked Horizon」は9分近い曲です。歌詞も冒険の始まりのようなワクワク感があって、新しいRPGゲームを買った時のような胸の高鳴りです。
曲も勇壮な演奏とノリのいいメロディーが魅力的。サビの転調で上がるのではなく下がる音階が意表を突きます。
2曲目「ルクセンダルク紀行」は11分越え。中東のような独特のメロディーが流れてくる異国情緒のある曲。旅の途中で訪れた国とか、そういう気分を味わえます。
速い曲は前半に集中しています。「君は僕の希望」は聴きやすい軽快な曲。メタルではないですね。歌詞も歌も優等生的な印象を受けます。「雛鳥」も元気のよい曲です。メロディーは結構いいんですよね。
「愛の放浪者」はRevoさんが歌っています。これは1曲目以来のクサメロのシンフォニックメタル。ところどころに入るアコーディオンや間奏のピアノもお洒落さを漂わせていて好きです。間奏以降のCメロはいいメロディーが立て続けに流れてくるという構成で、ずっと聴いていたくなります。
今作は特にRevoさんが歌っている曲に名曲が多い気がします。
終盤はスローバラードが多くなります。「希望へ向う譚詩曲」は8分あるデュエット曲。カラオケを聴いてるみたいなムードですが、最後ににわかに速くなりますね。
ちなみに初回限定盤と通常盤で収録曲が異なっており、私が聴いたのは初回限定盤で、「BRAVELY NO TITLE」「ピコピコ戦闘曲メドレー」の2曲はこちらにのみ収録されています。「ピコピコ戦闘曲メドレー」では、「小紀行」の方に収録の「彼の者の名は…」のメロディーが流れてきたのがちょっと嬉しかったですね。あの曲好きなので。
特に好きな曲は、
「Theme of the Linked Horizon」、「雛鳥」、「愛の放浪者」。