|
点数…91
アメリカのメタルバンド、キャメロットの5thアルバムです。
前作「The Fourth Legacy」に続いて好評のアルバムがこの後も出されるわけですが、個人的にはKamelotで最も好きなアルバムが今作です。理由はタイトル作の「Karma」がKamelotで最も好きな曲だからですね。
異国情緒を感じさせる音作りは前からですが、特にこの曲はイントロからして中世のお城かお屋敷のような妖しげな雰囲気から始まり、怪しげなコーラスやところどころきらびやかなキーボードなど注目すべきポイントはたくさんあります。そしてロイ・カーンの歌もまた絶品。Bメロまで落ち着いた雰囲気で来ながらも情熱的な美メロのサビに突入すると実に聴いていて気持ちがいい。何度聴いても飽きません。
「Karma」以外にも疾走曲が多いのがいいところで、人気が特に高いのがイントロに続く2曲目の「Forever」。イントロでいきなりサビのメロディーを出しちゃうかというわかりやすさがあります。速いしメロディーもいいしで、人気が出るのもうなずけます。コーラスも厚めですし。Bメロが結構いいのですよねこの曲。裏で鳴っているキーボードもいい味出してます。
「Wings Of Despair」「The Light I Shine On You」も速さは中程度ですがなかなかの楽曲。
速い曲や激しい曲と、「Don’t You Cry」のような切々と歌い上げるバラード曲の配置もバランスよく並んでおり完成度が高いアルバムだと思います。
組曲になっている「Elizabeth」の3曲ではとりわけ「Elizabeth: III Fall From Grace」が好みです。前の曲「Elizabeth: II Requiem For The Innocent」で、あーレクイエムっぽいなーと終わった直後に激しく始まります。勢いそのままの疾走曲。最後の展開も戯曲のようでいいですね。
ボーナストラックの「Future King」も結構速めで気に入りました。サビが明るめのメロディーなので、今作にマッチしているかというと疑問ではありますが質は高いです。コーラスがアーアーと言っているのが面白いです。
特に好きな曲は、
「Forever」、「Karma」、「Elizabeth: III Fall From Grace」、「Future King」。