摩天楼オペラ「喝采と激情のグロリア」

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摩天楼オペラ/喝采と激情のグロリア 【CD】
価格:2260円(税込、送料別) (2019/1/22時点)

点数…92

日本のビジュアル系メタルバンド、摩天楼オペラのメジャー2ndアルバムです。

もともと激しくスピード感のある演奏とクサメロ含みの歌メロが魅力的なバンドでしたが、今作ではシンフォニックメタルの路線が進んでいて、私としては大いに歓迎したことを覚えています。

シングル曲は「GLORIA」「Innovational Symphonia」の2曲ですが、タイトル曲でもある「喝采と激情のグロリア」もPVが作られています。

今作のテーマは「合唱」だそうで、冒頭の「-overture-」からすでにクワイアがバリバリ入っています。この時点で名盤を予感させてくれました。

2曲目がまずシングルの「GLORIA」という流れ。これがかなりの名曲。突進力のある演奏が激しめなのに対して歌メロはゆったりとしているのですが、不思議と調和しています。そしてサビに入るといよいよクワイアの合流。クワイアの音量もそれなりにありますがボーカル苑の声も全く負けていません。
2分40秒過ぎの「ダダダダダダダダダダダダ」のところが非常に気に入って、指で毎回リズムを刻んでしまいます。

シングル曲以外もなかなか充実しており、速さかクワイアか、どちらかの条件を満たしている曲が多いのが嬉しいところです。「悪魔の翼」は曲を通してクワイアが目立っていますし、「Plastic Lover」はインディーズ時代を思い起こさせるような懐かしさもある力強い曲で、この路線が好きだった方も歓迎できそうです。
「SWORD」は速さもクワイアもあって充実しています。少しサビが単調なのが惜しまれるところですが曲のクオリティは高いですね。

アルバムが終盤に来て、シングル曲の「Innovational Symphonia」。アルバム随一のスピード感と爆音が魅力で、メタル色がかなり強い楽曲。突然始まるサビに油断は禁物ですね。息継ぎすら難しい怒涛のサビが印象的です。

アルバム曲で好きなのが、まず5曲目の「Freesia」ですね。もともと「Innovational Symphonia」のカップリング曲でした。速い上にクサメロも備わっていてシングル曲に引けを取りません。後ろで鳴っているシンフォニックメタルっぽいキーボードがいい味出してます。

そして最後を飾るタイトル曲「喝采と激情のグロリア」は、私が摩天楼オペラの曲の中で今のところ最も好きな曲です。アルバム発売前に先行してこの曲のPVが公開されており、それを見て迷わず購入を決めました(聴かなくても買ってたでしょうけれど)。
サビの歌詞は「GLORIA」と同じですが、全く別のメロディーを美しいクワイアと共に作り上げています。このサビに中毒性があり何度も聴き直したくなる魅力があります。物悲しく物事の始まりから終わりまでを歌い上げる歌詞も感動的です。カラオケでもたまに歌うのですが、最後の独唱部分だけは少し恥ずかしくなりますね。

しばらくシンフォニックメタル路線を突っ走っていた摩天楼オペラ。個人的にも最も好みだった時期です。名作。

特に好きな曲は、
「GLORIA」、「Freesia」、「Innovational Symphonia」、「喝采と激情のグロリア」