Dark Moor「The Gates Of Oblivion」

点数…95

スペインのシンフォニックメタルバンド、ダーク・ムーアの3rdアルバムです。

シンフォニックメタルバンドとしてRhapsody Of Fireと並び称されるだけの人気を誇っていますが、その人気を決定的にしたのが2ndとこの3rdだと思います。

個人的にはエリサ脱退前と脱退後で作品への評価がガラッと変わりました。
エリサの後に加入のアルフレッド・ロメロのボーカルも悪くありませんが、クサメロ度合いで言うと明らかにエリサ在籍時の曲の方がクサいと感じます。

4th以降はジャケットの絵が洗練されてはきているのですが、ちょっと暗めの雰囲気なのも影響しているのかもしれません。Kamelot路線でも目指してるのか?って思います。

さて、上の点数通り本作は傑作です。

序盤から中盤までメロスピ曲(と短いインスト)のみで構成されており、しかもメロスピ曲は名曲ばかりという夢のような内容。

キーボードはキラキラしていて、ギターもメロディアスに弾きまくっています。
そして曲は速くメロディーはクサい。サビはクワイアで彩られており、もはや言うことなしです。
メロスピやシンフォニックメタルの入門としてもよいのではないでしょうか。

好きな曲がかなり多いのですが少し挙げていきますと、「In The Heart Of Stone」のサビはいいですね。
I’ll go though the road is hard and long~♪のところは下がっていく音階なのですがそれでもこれだけクサくなるんですね。

2曲目の「A New World」はエリサの高音がよく出ていますし、To discover a new world~♪って、タイトルを歌っているところでクサさのピークを迎えるのが心憎いです。素晴らしい名曲。

飛翔しているかのような美旋律の「By The Strange Paths Of Destiny」、イントロとBメロがサビよりも美メロである「The Night Of The Age」、クラシックとの融合である11分の大作「Dies Irae (Amadeus)」など、中盤も終盤も聴きどころ満載。
ほとんど捨て曲無しと言ってよいアルバムです。

特に好きな曲は、
「In The Heart Of Stone」、「A New World」、「Nevermore」、「Starsmaker (Elbereth)」、「By The Strange Paths Of Destiny」、「The Night Of The Age」