摩天楼オペラ「地球」

点数…91

日本のビジュアル系ロックバンド、摩天楼オペラのメジャー4枚目のアルバムです。
上のリンクは初回限定盤のものでして、シングル「ether」「BURNING SOUL」とアルバム曲「PANDORA」のPV、メイキング映像が収録されたDVDが付きました。そしてCDにはボーナストラックの「嘘のない私で」も収録。
私が買ったのも初回限定盤でした。

シングル曲が上で書いた2曲と「致命傷」、さらにデジタルシングルが3曲と、かなりシングルが多めになっています。
摩天楼オペラはメジャーデビュー後にシンフォニックメタル要素がかなり強くなっていましたが、今作でもその路線が継続されています。

シングルで出ていた「ether」はコーラスが美しい楽曲。特別速いというわけではありませんが何かクセになる所があって、私がこのアルバムでは最も聴いている曲です。

「BURNING SOUL」や「SILENT SCREAM」などのスピード感のある楽曲はメロスピ好きからすると多いに歓迎するところで、特に「BURNING SOUL」の突き抜けるようなハイトーンは、早く自分でもカラオケで歌いたいなとうずうずしていた覚えがあります。
ボーナストラックの「嘘のない私で」もテンポが速く、インディーズ時代のようなメロディーでサウンドがシンフォニックになったという感じで好ましいです。

コーラスは全体的に厚めです。
長尺曲やミドルテンポの曲も目立つ辺りがこれまでと少しだけ異なる点ですかね。

結構サウンド面では豪華で、いろいろな実験的な要素も取り入れてきています。
「讃えよう 母なる地で」では聖歌隊のような子どもたちのコーラスを導入してきており、おおっと思いましたが、「BURRN!」のインタビューでは藤木さんにどういう意味があるのかを割と喧嘩腰で尋ねられているように読めてハラハラしました。もちろん和やかなインタビューなのでしょうが。

また、こちらもメロスピの良曲である「君と見る風の行方」ではアコーディオンと思しき音色が聴こえてきて、意表を突かれます。

「空」「海」「地」とかの語がタイトルに入り、さらに「ether」「地球」と、大きいテーマで気合いが入っています。まとまりが感じられていいですね。一つの到達点だったのではないでしょうか。

特に好きな曲は、
「BURNING SOUL」、「君と見る風の行方」、「SILENT SCREAM」、「ether」、「嘘のない私で」