Holy Knights「Gate Through The Past」

点数…82

イタリアのメロディックスピードメタルバンド、ホーリー・ナイツの1stアルバムです。ホーリーなんとかってバンドが多いですね。

このバンドはこの1枚だけを残して解散ということで、結構な数のメロスピ好きが嘆いたようですね。このCDを購入できたのが解散後なので複雑でした。
日本盤がSOUNDHOLICから出ており、今は入手方法が中古か輸入盤にほぼ限られています。私は中古で買いました。

バンドはなぜか2010年に復活し、2012年に新譜をリリース。これには驚きました。10年近くたって復活するとは。

2000年前後はRhapsodyを始めとしたイタリアのシンフォニックメタルが結構盛り上がっていた時期でもあり、このバンドもシンフォニック路線でのアルバムを完成させました。
ボーカルがやや弱めな点から、好きな人は好きかもと言う形で受け入れられたようですね。サウンドも軽めです。
クワイアはそこかしこに入っているので個人的には好ましかったです。

基本的にボーカルはへなっとしているところが多く、やや脱力してしまうところもあります。高音を出すときなど頑張ってはいるのですが。
サビで一気にクワイアが加わってくるので、なかなか聴けるぞという仕上がりになっているわけですね。

2曲目の「Sir Percival (Immortal Knights)」はいきなり疾走曲。クサメロと牧歌的なところが合わさってなかなかいいメロディーですが、ボーカルは前述のとおりで、かつギターソロがもたついているところがあって心配になります。

ミドルテンポのタイトル曲「Gate Through The Past」もサビのクサさが今作随一ですね。高音がいい感じで抜けてて逆にハマります。

終盤の「Under The Light Of The Moon」はイントロから軽快なストリングスでクサメロの予感を漂わせ、サビでは一気にコーラスが入ってくるというかなりの名曲。

メロディーは全体通して割とよいので、継続していればかなりのクサメロ曲を生み出していたかもしれないバンドです。

特に好きな曲は、
「Sir Percival (Immortal Knights)」、「Quest Of Heroes (Part 1)」、「The Promise」、「Under The Light Of The Moon」