Savage Circus / Of Doom And Death 【CD】
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点数…85
ドイツとスウェーデンのメンバーからなるメロディックパワーメタルバンド、サヴェージ・サーカスの2ndアルバムです。
このSavage CircusはBlind Guardian系統のコーラスが豪華なジャーマンメタルです。
というかもともとBlind Guardianのメンバーだったトーメン・スタッシュが脱退後に新たに組んだバンド。
そのためブラガ初期のサウンドがファンに受けて、1stの「Dreamland Manner」も好評だったようですね。私は未聴なのですが…
この2ndは日本盤がAVALONから出て、初回限定盤は「Live in Atlanta」などが収録されたDVDが付きました。
2ndの時点でトーメン・スタッシュはすでに脱退しており、もはやブラガがあまり関係のないオリジナルのバンド編成となっているはずでしたが、サウンドはやはりブラガの影響が強いです。
今作ではマイク・テラーナがドラムを務めていましたが、彼もまた脱退してトーメンが戻ってきていたりと、わけがわからなくなっています。
ボーカルのイェンス・カールソンはPersuaderという、こちらもブラガ系の音楽をやっているバンドも兼任しており、声質がハンズィ・キアシュに似ていることで話題にもなりました。
バンドの方の説明が長くなってしまいましたがアルバムについて。
全体的に6分以上のやや長めの曲が並んでいます。
テンポが速いのでメロパワ、メロスピのくくりで差し支えないと思います。
冒頭の「Of Doom And Death」からしていきなりのキラー曲。早速失踪が始まり、パワフルな演奏に突き刺さるようなボーカルも競い合うように熱量が増していきます。サビのコーラスとの掛け合いも聴いていて心地よいですね。名曲。
「Empire」、「Legend (Of Leto II)」のように相当な速さになる楽曲があり、重くて分厚いコーラスのバンドという予想が覆されます。
「Legend (Of Leto II)」はテンポの緩急もあり、メロディーもクサさが強くいいですよ。
異様に覚えやすいサビの「From The Ashes」は7分半あり、この辺りに来るともう少し短めにした方がいいのではと思いましたが、重厚なサウンドを長く味わえるとも言えますね。
特に好きな曲は、
「Of Doom And Death」、「Legend (Of Leto II)」、「From The Ashes」。