レガシー・オヴ・ヘイト [ セレスティ ]
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点数…84
フィンランドのメロディックスピードメタルバンド、セレスティーの2ndアルバムです。
ボーカルが交代しての本作。
Rhapsodyのようなクワイアを導入しつつも、Sonata Arcticaのようなキラドコサウンドも健在と、いろいろいいとこどりしたようなまとまり方をしています。
個人的にはもちろん好物の要素ですが、クサメロとして手放しで褒められるのは2曲目の「Unbreakable」ぐらいですね。
この曲を聴いた時点では、やった、いいアルバムだ!と期待したのですが、ここがピークでした。
他の曲ではデスボイスも入れてみたり、10分越えの曲を連続して2曲入れたりと、工夫は見られます。
全体的に疾走曲ばかりですので、メロスピ好きであれば受け入れやすいアルバムですが、曲のメロディーそのものがやや弱い。
イントロを聴いた時点では名曲の予感が漂います。
例えば「Breed From The Land Unknown」、「Wickedness Act」…メロディー次第ではポストソナタぐらいの地位まで行けていたかもしれません。
クサメロがシンフォニックメタルの形で開花するのが4thですので、ここからもうしばらく時間はかかりました。
バンドが活動休止(解散?)後、メンバーは何やってるのかと思いましたら、ボーカルのアンティ・ライリオはソロシンガーとして売れてきてるみたいですね。
ジャンルはすでにメタルではないですが、堂々としたエモーショナルな歌唱で、体型の大きさとも相まって大物アーティストになりつつあるように見えます。やりますね。母国語で歌っているのでしょうか。
Youtubeで「Antti Railio」と検索すると出てきます。
特に好きな曲は、
「Unbreakable」、「Shelter」、「Wickedness Act」。