アニマ・ムンディ[CD] / ディオニソス
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点数…90
スウェーデンのメタルバンド、ディオニソスの2ndです。
元Nationのメンバーが、バンド解散後に結成したのがこのDionysus。
ボーカルはLuca Turilliで活躍したオラフ・ヘイヤーが任されました。
バンドは2008年に解散。その後はSaint Daemonなどいろいろなバンドへ分かれていきました。
今作はオラフ・ヘイヤーが歌っているからというのもあるのでしょうが、Luca Turilliに少し近い、コーラスも迫力のあるパワフルなメタルです。
私はNationの曲があまりツボにはまらなかったのですが、このDionysusはかなり気に入りました。
各楽曲がかなり良いですね。メロディーがクサいというのももちろんのこと、ギターもキーボードもうまい具合に入ってきて曲の雰囲気を盛り上げています。
オラフのボーカルにも信頼がおけて、堂々とした歌唱です。彼が他に参加したバンドはSymphonityやMagic Kingdomなどですが、いずれも良質なメロスピ曲を提供してくれますね。
スピード感があるのは1曲目の「Divine」ぐらいで、比較的ミドルテンポの楽曲が並びますが、メロディーが良いためスピード曲大好きな人が聴いても得るものはありそうです。
特にクサいメロディーであるのが表題曲の「Anima Mundi」と「Holy War」ですね。
イントロのキーボードが輝いている「Anima Mundi」はまさに今作のハイライト。
サビのコーラスが分厚すぎて、こんなに豪華でいいのかと心配になるぐらいです。メロディーもクサくて大好物です。
「Holy War」の方は1st(私は未聴)収録曲のPre-Productionバージョンということですが、他の曲と遜色ない仕上がりです。
サビはどこかで聴いたことがあるようなメロディーで未だに思い出せないのですが(なぜかラピュタの「君をのせて」が思い浮かぶ)、Bメロから気分を盛り上げてなだれ込むサビが素晴らしくないはずがありません。
解散したことがつくづく惜しまれるバンドです。
特に好きな曲は、
「Divine」、「Anima Mundi」、「Closer To The Sun」、「Paradise Land」、「Holy War」。