Operadyse「Pandemonium」

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パンデモニウム [ オペラダイス ]
価格:2263円(税込、送料無料) (2017/2/5時点)

点数…82

フランスのシンフォニックメタルバンド、オペラダイスの1stアルバムです。

1stからいきなり日本盤がAVALONから出ました。
まったくノーマークでしたが、BURRN!のレビューを見て購入。

今作では男性ボーカルが正式メンバーとして歌っていますが、以前は女性ボーカルが専任でした。今作でもゲストとして参加しています。

内容ですがデビューアルバムとは思えない完成度で、特にサウンドが洗練されています。
キーボードの主張が激しく、さらにシンフォニックでオーケストラルなアレンジも効いていて、ベテランバンドのような風格を感じる瞬間もしばしば。

HelloweenやRhapsody Of Fireに影響を受けたメンバーが集まっているようなので、その路線のシンフォニックパワーメタルの楽曲が並びます。
「Unfold Legend」の間奏なんかは、「Eagle Fly Free」が入ってきたかと思いました。

クワイアは厚すぎるということはなく、全体的に薄く入っている印象です。
ボーカルが歌う主旋律と同じメロディーをかぶせてきていることが多く、さらにあまりクワイア自体の音量が大きくないので、ボーカルが目立つ構成になっています。

そのボーカルは中性的な声質で、パワーとしてはややおとなしめなところもありますが、ファンタジックな世界観の楽曲には合っていると思います。

楽曲のアレンジについては聴いていて心地よいものの、曲のサビの高揚感は先駆者のシンフォニックメタル勢には届いていないようにも思います。
雰囲気はいいのにサビのメロディーを思い出せない楽曲が続いてしまったかなというのが正直なところ。

日本のKnights Of Roundみたいなイントロで始まる「Keeper Of The Flame」はクサさを予感させる始まり方ですが、サビがどこかはっきりしないという内容。

クワイアがそれほど大きくないのは何かこだわりがあるのだろうと思いますが、次作以降はそこが厚くなったり、クサメロ度が上がっていればRhapsody Of FireやDark Moor、Fairylandに迫る位置にまで来れそうな期待感があります。

あと、前半で歌われるサビはそこそこの内容であるのに、後半はインストだけになってサビがもう帰ってこない楽曲が複数あるので、そういう曲は少なめに、最後に大サビを持ってきた方が個人的には好ましいです。

特に好きな曲は、
「Celestial Sword」、「Keeper Of The Flame」、「The Path Of Divine」、「Fairies’ Secret Garden」