Tervaskanto【中古】
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点数…85
フィンランドのメタルバンド、コルピクラーニの4thアルバムです。
邦題は「コルピと古の黒き賢者」。
コルピクラーニもあまり日本盤のリリース元が安定しませんね。
今作はハウリングブルから出ました。初回限定盤はShaman時代や1st~4thの楽曲のPVの他ライブ映像も収録されたDVD付き。上のリンクは輸入盤なのでお間違えなきようにお願いします。
帯には「この作品をもって祭メタルへとレベルアップ!」とか書いてあります。
実際に聴いてみると結構派手目な楽曲が多いですね。
これまでの作品同様のフォークメタルの要素はそのままに、特にアコーディオンの音色が目立っているような印象を受けます。
イントロから響き渡るアコーディオンの音色はまさに酒場の情景が目に浮かんでくるようです。
ヒッタヴァイネンのフィドルも響き渡っており、過去作よりもさらに派手になった感もあります。
テンポが速い曲が大半となっており、少ししゃがれ声のヨンネのボーカルに慣れる事ができれば、メロスピ好きの方も安心して聴けると思います。
「Vesilahden Veräjillä」以外は全部疾走曲に数えられそうです。
全体的に佳曲が続くものの、突出していい曲と言うのは見受けられません。逆に言うとどの曲も平均以上のいい曲と言うことにもなりますね。ただちょっと似た曲が多いんですよね。
表題曲の「Tervaskanto」はメロディーが頭に残る強力な楽曲。歌メロも楽器も同じ旋律を奏でています。笛の音が特にいいですね。
「Let’s Drink」の邦題「朝から飲もうぜ」は、2ndの「吐くまで飲もうぜ」(「Beer Beer」)につながるような酒場っぽい躁な曲。聴いているとちょっと気が楽になってきます。
意外とメロディーが面白いのが中盤に収録されている「Palovana」。歌詞がフィンランド語なので何と発音するかもわかりませんが、なんか遠くから迫ってくるようなサビがクセになります。
特に好きな曲は、
「Let’s Drink」、「Tervaskanto」、「Viima」、「Palovana」。