モータル・マインド・クリエイション[CD] / セレスティ
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点数…80
フィンランドのメロスピバンド、セレスティーの3rdアルバムです。
前作からボーカルを務めるアンティ・ライリオはなかなか力強い歌唱になってきました。
しかし前作にあったシンフォニック要素は大幅に減っています。
正統派メタルに移行しようとしていたのか、心なしか演奏が激しくなっています。
ボーカルの声は正統派メタルには合わない気がしますがね…
さらにメロディーのクサさまでも減退しています。
結果として、あまり特徴のないバンドになりかけていたという印象のアルバムです。
前半はどうも乗り切れない曲が続くのですが、5曲目の「Empty Room」でようやく光が見えてきます。
ピアノの音色から始まるこの曲、少しシンフォっぽさとクワイアが帰ってきました。
サビもなかなか聴きやすくてよいですよ。
「Empty Room」は確かプロモが作られていたはずですが、この曲を選んだ判断は販促の上で正しいと思います。
さて、アルバム後半の方が比較的好きですかね。
「Back In Time」はかつての面影を残すナンバーです。
そして次の8曲目「Arrival」、これが本作最大のクサメロと言ってよいでしょう。
美メロで疾走していくナンバーです。
サビのハモリがまた綺麗なんですね。かなり好きです。
ということで、この2曲があったので評価がかなり上がったアルバムです。
特に好きな曲、
「Empty Room」、「Arrival」。