ANOMIE [通常盤] / 摩天楼オペラ
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点数…87
日本のビジュアル系ロックバンド、摩天楼オペラのインディーズ時代のアルバムです。
メロスピ好きやシンフォメタル好きの間ではよく話題に出るバンドで、結構新譜や動向をチェックしている人も多いことでしょう。私もです。
これを書いている2016年7月でギターのAnzi脱退の報が伝わっており、寂しさがあります。
ボーカルである苑のハイトーンと作曲センスが強みですが、バンドメンバーもメタルバンドを経験していたりと演奏能力は高いです。
最初はクサメロ多めでメタル寄りの演奏をするビジュアル系バンド、という位置づけでしたが、メジャー2作目の「喝采と激情のグロリア」ではクワイアを豪華に導入して、シンフォニックメタルの一翼を担うのではないかとシンフォメタル好きを唸らせました。
今回の「ANOMIE」はシングル4枚からの収録曲に加えて表題曲「ANOMIE」などの新曲で構成されています。
シングル曲は「Last Game」のようなビジュアル系っぽいなーという曲もあって、これはメタル好きの受けはよくなさそうですが、「悲哀とメランコリー」「瑠璃色で描く虹」はそれぞれダウナー系歌詞とクサメロで疾走していく激し目の曲です。
この2曲と表題曲「ANOMIE」を加えて個人的な3本柱です。
実に良いメロディーを作ったもので、メロスパーの支持を集めることに成功した1枚であると言えます。
私も今作以降のオリジナルアルバムは毎回購入するようになりました。
しかし、初回盤(「ANOMIE」のPVのDVD付)がはけてから、通常盤に新たに明らかなメロスピ曲「Eternal Symphony」を収録して出します、という売り方はやめてほしかったですね。
結局後から出たインディーズベストに「Eternal Symphony」が収録されたからよかったようなものの、されていなかったら初回盤持ってるのに通常盤買う羽目になりそうでしたよ。
特に好きな曲は、
「ANOMIE」、「悲哀とメランコリー」、「瑠璃色で描く虹 -ANOMIE EDITION-」。