摩天楼オペラ「Abyss」

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点数…86

日本のビジュアル系メタルバンドである摩天楼オペラのメジャーデビューミニアルバムです。

これで記念すべきメジャーデビューを果たしたわけですが、その後はインディーズに戻ったりまたメジャー復帰したりとなかなか苦労してきているのがうかがわれます。
初回限定盤はTシャツ、通常盤は「もう一人の花嫁」のPVが収録されたDVDが付いていました。私が購入したのも通常盤です。

全7曲入りのミニアルバムで、サウンド的にはインディーズ時代と大きな変化はありません。シンフォニック要素もありますがクワイアが入りまくるのはもう少し後のことですね。
ただ今作はかなりクサメロ度合いで言うと上の方に来ています。

特にPVのある「もう一人の花嫁」はとんでもないです。クサさならば摩天楼オペラの中でもトップクラスではないでしょうか。個人的に最強クラスの「悲哀とメランコリー」に並びます。特にサビの「あの人が~♪」という部分は下に一音ずつ下がっていくだけに思えますが、それがここまでクサくなるとはと驚かされた箇所です。
今作の1年前に出たシングル「Murder Scope」もそうなのですが、たまに女の情念というか偏執的な愛とかがテーマで重いですね。サビでズダズダと刻まれるドラムも歌詞に合っている気すらします。私みたいな男だと何を思って聴いたらいいのかと思いますが。

クサさでいうと5曲目の「Double Clutch」も負けていませんね。ピアノをバックに始まりますが途中でダッダカダッダカと疾走開始していきます。いささか唐突に始まるサビとこれまた突然の高音がよりクサさを増幅していると考えています。
「frill」はバックコーラスが印象的で、サビも美メロの部類に入りますね。綺麗に仕上がっています。

1曲目「INDEPENDENT」はデス声が入ったりキーボードが後ろで目立ちまくったりと、これまでと同じ路線で勝負する意気が見えましたね。「coal tar」は早くなりそうで結局早くならないで終わる曲。
終盤はバラード曲の「フタリ」とインスト「Finale…」で幕を閉じます。私としては中盤のクサさが強い楽曲が好ましいアルバムでした。

特に好きな曲は、
「もう一人の花嫁」、「frill」、「Double Clutch」