Sound Horizon「いずれ滅びゆく星の煌めき(ヴァニシング・スターライト)」

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いずれ滅びゆく星の煌めき (ヴァニシング・スターライト) (Re:Master Production) [ Sound Horizon ]
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点数…81

日本の幻想的な音楽集団、サウンドホライズンのメジャー5枚目のシングルです。サンホラはシングル収録曲がアルバムにあまり収録されないので、このシングルの曲も入らなそうですね。

今作は「よだかの星」「Mother」「Interview with Noël」の3曲収録と、曲数的には普通のシングルと同様なのですが、3曲目の「Interview with Noël」の収録時間が15分越えでかなりの大作になっています。

VANISHING STARLIGHTという架空のバンドのデビューシングルという設定でリリースされており、Noëlというのはこのバンドのボーカルなのですね。Revoさんはこのバンドのプロデューサーという設定で登場しています。まあ声はRevoさんなんですけれど。

バンドサウンドを重視しているためか、1曲目2曲目はシンフォニック要素は少ないですね。2曲目「Mother」はSound Horizonのライブで披露されていた楽曲をカバーしたという設定らしいですがやたらと複雑ですね。割と覚えやすいサビが魅力の楽曲です。

1曲目「よだかの星」はビジュアル系バンドっぽい曲に仕上がっています。バンドメンバーがビジュアル系バンド経験者が多くLedaやYUKI、JUN-JIといった名前を見ると、お馴染みの面子に感じられます。曲はちょっと速めですがメタルっぽさはさほどではありません。あくまで個人的にですけれどメガマソの「ビューティフルガール」に少しだけメロディーと雰囲気が似ているように思えて、なおさらビジュアル系っぽさを感じましたね。

3曲目「Interview with Noël」は前述したとおり15分越え。15分もあるならば本編は5曲ぐらいで終わって後は8分ぐらい無音、最後に隠しトラックがあるというパターンもあり得るのですが、この曲は本当に15分曲が続きます。
序盤に「僕たちは自由さ~♪」と流れてきますが、これLinked Horizonの楽曲「Theme of the Linked Horizon」じゃないかと、とんでもないところからネタを持ってきていて驚きます。ここの実際の歌詞は「<<音楽家の魂>>は自由さ」らしいですが。
また、セリフが入るのはサンホラ作品では当然とはいうものの、他にもこの曲は変化が凄いです。ジャジーな雰囲気になったり、メタル要素が加わったり、シンフォニックだったり、ミュージカル調だったりと頻繁に曲調が変わって驚かされることしきりでした。

そんなわけで特に3曲目が長く濃密であり、単なるシングル盤以上のボリューム感がある内容でした。

特に好きな曲は、
「よだかの星」、「Interview with Noël」