Vindictiv「Vindictiv」

点数…75

スウェーデンのメタルバンドで、ジャンルとしてはネオクラなのでしょうが、結構速いメタルをやっています。

中心人物はギタリストのステファン・リンドホルム。
ネオクラ畑のギタリストとして、バリバリ弾きまくっています。

ボーカルはベテランのヨラン・エドマンが任されています。
実績があるだけに、今作も見事な歌唱でアルバムの価値を底上げしています。

ギターが速くてボーカルが上手いという割と定型的なパターンを踏襲していますが、意外といろいろと面白いアルバムです。変な意味でですが。

ボーナストラックの「David’s House (Acoustic Version)」は、本編収録曲のアコースティックバージョンと銘打たれて、実際に静かにアコギの調べに乗せて流れてくるのですが、3分付近から、普通に速弾きがピロピロと入ってくるのです。うまいのはいいんですが曲の雰囲気が壊れて…

「The Royal Loo」はなかなか好きな曲ですが、歌詞の意味がよくわからなかった曲でもあります。
日本語訳の最後が「王宮のトイレで」ですからね。The Royal Looの直訳なんでしょうが。

あとなぜかいろいろとBURRN!のことが頭をよぎるバンドです。

ボーカルを務めたヨラン・エドマンは当時、ジャイス・ランドベリというギタリストの作品でもボーカルで参加しており、BURRN!のレビューでは仕事を選べとか書かれていたような記憶があります。

VINDICTIVのインタビューもあり、ステファン・リンドホルムが何かのエピソードのオチとして、まさに「Vindictiveだ!」とか語っていた部分だけ覚えています。Vindictiveは復讐とかの意味があります。

余計な話ばかりになりましたが、「A Quiet Life」のように一聴して気に入る曲もあり、全体的に質は低くないと思います。

好きな曲は、
「The Royal Loo」、「A Quiet Life」