Heavenly (Metal) / Virus 【CD】
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点数…97
フランスのメロディックスピードメタルバンド、ヘヴンリーの4thです。
日本でリリースするレコード会社はコロコロ変わっていますが、今作はAVALONレーベルからです。
無茶苦茶高い点数をつけたのですが、実際に私が聴いてきたメロスピアルバムの最高峰に位置するのがこの1枚だと思っています。
ちょうどブログの100記事目でもありますし、今回はこのアルバムにしようと、前から少し頭にはありました。
とにかく名曲に次ぐ名曲。
序盤からハード目の演奏が始まります。「The Dark Memories」は途中に重苦しくクワイアが入り、まるで雷鳴が届くさまを表現しているようです。一体どうなってしまうのかと、先が気になる曲展開を構成しています。
サビに入るとキャッチーなHeavenlyが姿を見せるために一安心。裏で鳴るキーボードもいい味付けです。
以降、曲によってはメロスピというほどスピードがあるわけではないですが、メロディーがどれもよく、覚えやすくなっています。
特に表題曲の「Virus」や7曲目「Liberty」はボーカルのベン・ソットのハイトーンが冴えわたっています。
しかもそれでいて最後のサビで転調。さらにキーが高くなるというチャレンジブルなことをやってのけています。
「Liberty」に至ってはサビ以外でも転調しまくるという複雑な展開ですが、全編通してクサメロが崩れていないのはさすが。間奏で2人のギタリストが共演するのも楽しく聴けます。
そして4曲目「The Power & Fury」、6曲目「Bravery In The Field」が疾走系の名曲。
「Bravery In The Field」はわかりやすいハイトーンとあふれ出るクサメロが大好きな1曲。イントロからして名曲なのが目に見えていますね。
「The Power & Furyは」演奏が派手でサビはそれほどクサメロとは思わないのですが、なぜか非常にクセになります。何度聴いても飽きません。感想のキーボードの方がサビよりクサいのが面白いです。
「When The Rain Begins To Fall」はカバー曲ですが、演奏や美しいコーラスがHeavenly節にうまく昇華されており、全く違和感もありません。
ボーナストラックを除くと最後の「The Prince Of The World」はひたすら明るいサビが魅力。今回の旅は終わりですがまた次の旅に期待したくなるような楽曲です。
ぜひともメロスピ初心者の方でも安心してこのアルバムから入っていって大丈夫と思います。
ボーナストラックは、まあたまにはいいですが本編ほどよくはないですね。
特に好きな曲は、
「Virus」、「The Power & Fury」、「Bravery In The Field」、「Liberty」、「When The Rain Begins To Fall」。