Vision Divine「Vision Divine」

点数…80

イタリアのメタルバンド、ヴィジョン・ディヴァインの1stアルバムです。

元々Labyrinthで活動していたオラフ・トーセンのサイドプロジェクトのような立場で始まったバンドではありますが、デビューアルバムのボーカルはRhapsodyのファビオ・リオーネが担当。

当時盛り上がっていた、イタリアのメロディックスピードメタル界隈の新たな刺客として登場しました。
その後ファビオが脱退して、後任にミケーレ・ルッピが加入しますが、再びファビオがボーカルに復帰しています。

個人的にはLabyrinthのCDの音のこもり具合が嫌だったのですが、このVision Divineのアルバムは音質がなかなかクリアに聴こえます。

ジャケットの絵がB級のそれですが、実力のあるメンバーがいますので、聴いているとB級感はほぼありません。やはりうまいボーカルは大事ですね。

ファビオはRhapsodyのイメージが強いのですが、あちらはクワイアが周りにあるのに対してこちらは彼の歌一本を堪能することができます。
ファビオがシンフォメタル以外をやるとどうなるのかということがわかりますね。まあ最近はAngraのボーカルを兼任してたりもするようですが。

アルバムは疾走曲が多めです。前半から中盤にかけて速い曲ばかりです。
さほどクサメロは多くありませんが、いくつかハッとするようなメロディーがあって、流してると思わず曲名を確認したくなります(似た印象の曲は多いんですよね)。

特に「Forever Young」はサビで盛り上がる曲でかなり良いです。ただ曲の終わり方が唐突すぎて驚きます。

ちなみに最後の曲の後ろにボーナストラック扱いでEUROPEの「Final Countdown」がカバーされています。
原曲にかなり似せてきていますね。後のアルバムでもカバー曲やってますし、意外と需要があるのかもしれません。

好きな曲は、
「Exodus」、「The Whisper」、「Forever Young」