キャッスル・オヴ・イエスタディ[CD] / レプティリアン
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点数…81
スウェーデンのネオクラシカル・メタルバンド、レプティリアンの1stアルバムです。
リチャード・アンダーソンが率いるネオクラバンドのMajesticから脱退したメンバーで結成されました。
ネオクラ以外の音楽をやりたかったのかと思いきや、こちらのバンドでもネオクラをやっているのが少し意外ではありますね。
結局Majesticは活動終了してリチャード・アンダーソンはTime Requiem等の活動へ移行しますが、こちらのReptilianもアルバム2作とEPをリリース後の活動はよくわかっていません。
ボーカルはMajesticでも歌っていたヨナス・ブルム。
高音も問題なく出せる実力がありますが、クセのある声質で、好き嫌いが分かれるかもしれません。
しかし聴き続けているとネオクラの音楽性に合っているようにも思えてきます。声質自体がクラシカルというか、昔っぽいという、うまく説明しづらいのですがジャンル独特の雰囲気があるんですよね。
ネオクラネオクラと書き続けてきて、じゃあメロスピやクサメロの要素はどうなんだというところですが、これが結構いいのです。
特にクサメロ加減がかなりのもので、ネオクラだからバンド自体ノーマークという方が結構おられるのではないかと思うのですが、意外なところでキラー曲に出会えます。いくつか挙げていきます。
冒頭の「Preludium – Oblivion」はサビの最後のハイトーンが面白く、終わり方が唐突な点は気になりますがメロスピの佳曲と言えます。
「The Deceiver」はBメロあたりが最もクサいという3分半ほどのコンパクトな1曲。
イントロからキラキラしている疾走曲「Signing Out」は素晴らしい出来で、上がって下がってという階段のような独特のサビも印象的です。間奏のキーボードも美しいですね。
各所で評判がいいのがインスト曲の「Skeleton Scales」。
とにかくピアノが速く弾きまくっている楽曲で、途中からギターも暴れ出すという激しい内容です。
特に好きな曲は、
「Preludium – Oblivion」、「The Deceiver」、「Signing Out」。