摩天楼オペラ「Justice」

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Justice [ 摩天楼オペラ ]
価格:2064円(税込、送料無料)

点数…86

ビジュアル系ロックバンド、摩天楼オペラのメジャー1stアルバムです。

メジャーデビューを飾った「Abyss」はミニアルバムでしたので、フルアルバムだと今作が初ということになります。

メンバーがメタルを嗜好するスタイルであるため、メロスピ好きに非常に親和性の高いビジュアル系バンドです。
BURRN!のインタビューにも登場しています。

基本は激しめのロックな曲調に、ボーカル苑のハイトーンボーカルが乗るという構成なのですが、今作辺りからシンフォニックメタルの要素がかなり積極的に取り入れられてきています。

「落とし穴の底はこんな世界」や「アポトーシス」の冒頭を聴いただけでも、シンフォニックメタル好きが身を乗り出すような、期待感が醸し出されます。

収録された中でシングル曲は「Helios」と前述の「落とし穴の底はこんな世界」の2曲。カップリング扱いだったバラード曲の「絆」がフルコーラスバージョンとして収録されています。

「Helios」は随所に入るクワイアが壮大さを伴って曲を盛り上げるパワーバラード。彼らのシングル曲でバラードは珍しいですね。

「落とし穴の底はこんな世界」はアップテンポの楽曲。「ANOMIE」辺りを彷彿とさせる激しいバンドサウンドが魅力です。

アルバム曲は疾走曲多めで、中盤は全部疾走曲と言っていいでしょう。
メンバーの技巧を見せつける場であるかのようなインスト曲「Just Be Myself」も強烈。

あえて欲を出すならば、コテコテのクワイア満載のシンフォニックメタル曲を入れてくれていればなあと思うところですが、実はそれは次作の「喝采と激情のグロリア」にて現実となるのでした。

ちなみにこのアルバム「Justice」にはレンタル限定盤として「Before Justice」という先行盤も出ています。内容はアルバムのダイジェスト収録以外に、シングル曲とそのカップリングです。
「落とし穴の底はこんな世界」の通常版のカップリング曲「Diorama Wonderland」はかなりの名曲。ダウナー系のクサメロを持つ疾走曲です。シングルか「Before Justice」のレンタルで一聴の価値ありとみます。興味のある方は合わせてチェックしてみてくださいね。

特に好きな曲は、
「Justice」、「落とし穴の底はこんな世界」、「IMPERIAL RIOT」、「AGE」、「アポトーシス」