At Vance「Dragonchaser」

点数…79

ドイツのメロディックスピードメタルバンド、アット・ヴァンスの3rdアルバムです。

長きにわたりバンドのボーカルを務めてきた、オリヴァー・ハートマンの力強い歌唱が魅力。
サウンドとしてはネオクラ要素もあるメロスピ。テクニカル一辺倒ではありません。

誰がドラゴンチェイサーなんだ?と言いたくなるようなジャケットの絵。
くすんだ感じがしたので若干不安はあったのですが、疾走曲は結構多めで聴きやすい1枚でした。
割合にしたら半分ほどが疾走曲ですね。

2曲目の「Ages Of Glory」がかなり速く驚かされました。
ボーカルとギターで同じメロディーを同時に奏でているのですが、ボーカルの聴こえ方が弱く感じられどっちつかずな印象。いい曲なんですけどね。

このほかスピードのある「Two Kings」「Too Late」が中盤から終盤に差し掛かる所に配置されていて、なかなかの良曲。

クラシック曲のカバーを入れてくることが多いバンドであり、今回はベートーベンの交響曲第5番。「運命」でおなじみのメロディーが流れてきます。
余技としてやるのならばいいのですが、この曲なんと8分もあります。さすがに長いと思います。

また、2ndに引き続きABBAのカバー曲も入っています。
「The Winner Takes It All」ですが、原曲の透き通ったようなイメージがどうなるのかと思ったら、意外と哀愁要素がはまっています。
原曲ほど透き通るわけはないのですが、印象的なメロディーはギターにて表現されています。

好きな曲は、
「Ages Of Glory」、「Two Kings」、「Too Late」