Secret Sphere「Mistress of the Shadowlight」

点数…91

イタリアのシンフォニックメタルバンド、シークレット・スフィアの1stアルバムです。

ちなみに日本盤が初めて出たときは上のとは別のジャケットでしたが、廃盤になってしまって、AVALONレーベルから改めてジャケットを変えて出ました。

ボーナストラックも増えたようなので、買うとしたらこちらでしょう。私は旧盤しか持っていないのですけれど。旧盤のジャケは正直言ってB級どころかC級に思われそうな絵なんですね。

私はこのSecret Sphereがかなり好きなんですよね。
そうは言いつつも、ボーカルがロベルト・メッシーナから、ミケーレ・ルッピに代わったタイミングで、ちょっと聴く気が減退して、最近のはチェックできていないのです。
ミケーレ・ルッピはVISION DIVINEでうまさは知っていますし、好きなボーカルでもあるのですけれど、前の編成が好きだったんですかね。

バンドはA級になろうとしているんですけど、個人的にはB級のころがよかったという、複雑な感想です。

アルバムについて。序盤の3曲がとにかくよいです。正確に言うと最初の「Dawn Of Time」はインストですので、次からの「Age Of Wizard」、「Recall Of The Valkyrie」、「On The Wings Of Sun」の3曲です。

「Age Of Wizard」はサビがクサメロでクセになりますし、さらに最後に繰り返してくれるのが嬉しい1曲。

「Recall Of The Valkyrie」は終生に語り継ぎたいぐらいの名曲。いわゆるキラドコ系に属しますが、徐々に盛り上がっていくBメロから、クワイア入りの明るいサビへ行く展開がおいしいですね。サビの裏で鳴っているキーボードのメロディも聴きどころです。

「On The Wings Of Sun」は真っ当な疾走ナンバー。クワイアを交えて突進してくるような力強いサビが魅力です。

全編を通してキーボードの音色が澄んでいるのも魅力です。それは傑作の2nd「A Time Nevercome」で結実しますが、今作の時点でもイントロ等で美しい演奏を堪能できます。

アルバム後半も疾走曲がありますから、B級でもクサメロが聴きたいという方にはかなりお勧めしたい1枚です。

特に好きな曲は、
「Age Of Wizard」、「Recall Of The Valkyrie」、「On The Wings Of Sun」