点数…83
イタリアのメロディックスピードメタルバンド、スカイラークのベスト盤です。2枚組。
CD帯には「10周年記念盤」の文字が。しかも日本のファンの要望を基に選曲されたとか書いてあります。
1stから6thアルバムまでのリリース作品と、中心人物のエディ・アントニーニのソロ作からの選曲となっています。さらに新曲や再録曲も収録していますので、これまでのリリース作品を全部持っているという奇特な(?)ファンの方でも安心な内容。
さて、メロスピやクサメロに興味を持ち、いくつかアルバムを集めだした頃合いに、Skylarkの名前を耳にすることがあると思います。きっと耳にするでしょう。
Skylarkはその筋では有名というか、もはや重鎮の域のバンドです。
おかしな方向に持ち上げてもよくないでしょうから真面目に書きますが、確かに彼らはメロスピ曲をやっています。
しかしやたらと長い曲やスッカスカな演奏、個性的なボーカルなど、ネタ的に優れていたために持ち上げられているのです。
結果として日本ではかなりの人気を誇り、メロスピで何を聴いたらよいかわからないという初心者の方に、「スカイラーク全部。」とお勧めするのがムーブメントとなったそうです。私は後追いなので当時参加できなかったのが悲しいですね。
のちに彼らは「全部」というアルバムまで出してしまいました。
今回のベスト盤の出る前あたりで、女性ボーカルのキアラが加入。
見た目はいいのに歌が残念という人選です。
前から歌っていた男性ボーカルのファビオ・ドッゾもなかなか無茶な高音の出し方をするナイスガイでしたが、キアラがメインボーカルを務めるようになり、いつしかどこかに行ってしまいました。
ベスト盤だけあって、「Belzebu」をはじめとしたメロスピの名曲も多数収録されています。
Skylarkに興味を持った方はまずこのアルバムから入るのを勧めます。
特に再録曲である「The Princess’ Day (2004 Version)」はキアラとファビオがそれぞれボーカルを執っており、2番では歌い継ぐ箇所も聴かれるようになりました。かなりの名曲へと昇華されています。
特に好きな曲は、
「Creature of the Devil」、「Belzebu」、「The Princess’ Day (2004 Version)」、「Mt. Fuji」。
「Mt. Fuji」は言うまでもなく富士山ですね。なんとも嬉しいことをしてくれます。